松田優作、語る (ちくま文庫 ま 23-1)
松田優作、語る (ちくま文庫 ま 23-1) / 感想・レビュー
にゃん吉
古書店で見つけ、ちくま文庫からこういう本が出ているのが意外で、手に取りました。20代後半から30代後半にかけてのインタビュー集を通じ、一つの役に全力で挑み、一作終えるたびに、俳優として成長し、新たな境地に達していく俳優松田優作の軌跡を追体験できます。その姿は、魅力的でありながら、他方で、研ぎ澄まされ過ぎた怖さのようなものも感じます。平成元年没。享年40歳。インタビュー中の40歳以降の抱負が語られている箇所が切ない。この人にあと30年の時間があったら、どうだっただろう、そんなタラレバを禁じ得ない読後感。
2020/01/26
ハルジオン
なかなか面白かった。ホントに惜しい人と思う。いっぱい考えて、悩んで実行した人なのがよく分かる。今は自分の方が年上になってしまったので、まだまだ若いなって感じるとこもあるが、とてもためになった。仕事を共にするのは共犯関係が築けるか?で判断するってのはとても印象的な表現だった。
2018/06/24
hiratax
(2005)2002年に「探偵物語」が平日午前に再放送され(「太陽にほえろ」のジーパン編も続き流れた)松田優作を後追いで知った。
2005/02/15
MIRACLE
『人間の証明』(1977)から『華の乱』(1988)にかけての、雑誌インタビュー記事を収録した本。対談形式が中心(ただし、発言に対する説明が過剰に長い、ダメな記事もある)。また、内容にばらつきがある。内容は映画中心だが、母のこと(159頁)、『ア・ホーマンス』の監督交代について語っている(225、312頁)。映画への思い入れからか、伊丹作品への評価は低く、「映画で見る必要ないですよ。あんなもの」との、きわどい発言も(336頁)。「ただひたすら映画が好きでがんばっ」ていた男の人柄が伝わってきた(241頁)。
2013/02/16
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