情痴小説の研究 (ちくま文庫 き 13-1)
情痴小説の研究 (ちくま文庫 き 13-1) / 感想・レビュー
ウチ●
檀一雄「火宅の人」の上巻を読み終えた時点でこの本に手を付けた。思ったとおり「火宅の人」も取り上げられている。ネタバレされたらやだなぁ、と思いつつ読んだが、大丈夫でした。(類似の情痴小説から際立っている、と褒められていましたね。)作者・北上次郎が目黒考二と同一人物とはつゆ知らず。「極めて個人的な中年男論、あるいは初老男論。」である、と告白されてます。私の琴線に触れる作品も多数掲載されていましたが、田山花袋「布団」、森田草平「煤煙」、瀬戸内晴美「色徳」、三浦朱門「犠牲」他、吉行淳之介「暗室」、等が要チェック!
2014/02/04
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