放蕩かっぽれ節: 山田洋次落語集 (ちくま文庫 や 20-7)
放蕩かっぽれ節: 山田洋次落語集 (ちくま文庫 や 20-7) / 感想・レビュー
Hiroki
mybook オチがブラックユーモアなのは、笑いは悲しみや哀しみと隣り合わせていると山田さんが考えているからだろう。主人公がラストシーンでフッと消えてしまって空虚感だけが残るというシュールなお噺もある。志ん生や彦六や小さんなどの面白さは、そういうこと(生きるということは悲喜こもごも)なんだろう。談志や円楽によって、笑いが理屈になってしまったところも落語離れの一要因じゃないかしら。
2023/09/30
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