怪奇探偵小説名作選〈1〉小酒井不木集―恋愛曲線 (ちくま文庫)
怪奇探偵小説名作選〈1〉小酒井不木集―恋愛曲線 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
短編集。なぜこれほどの怪奇な物語の著者が、江戸川乱歩ほどに知られていないのか不思議に思い解説を読んだ。若くして亡くなった著者。出版社からの要請のまま書き急いだ著者が、命を削って書いた著作。医者であり、医療に関する著述もあるとのこと。医療に関する話もある。「恋愛曲線」。出だしから怪しげだった。愛知県生まれ。三重県生まれの江戸川乱歩がすぐ次の世代。
2013/11/22
らむれ
浪漫たっぷり猟奇的で仄暗くホルマリンの香りの短編推理小説。恋、という言葉がもっと不純で重くて輝いていた時代。推理小説なのに登場人物たちが破滅的な恋愛に走りがちで、いろいろ突っ込みどころもあるけど、不木自身が一目惚れで結婚してるし、なんか筋の通ったロマンチストなんやろなぁ(笑)乱歩あたりがお好きな方はつまんでみてはいかがでしょ、
2015/07/22
読書家さん#lfJKjP
恋愛曲線、人工心臓、死体蠟燭、メヂューサの首が印象に残る短編でした。医学とミステリーを融合した様な作品で興味を唆られました。
2024/01/30
かわうそ
医学的知識を踏まえた生命に対する独特のロジックが怪奇的な雰囲気をいい感じに盛り上げる。現代にも通じるモチーフやその語り口は今読んでもそれほど古さを感じさせない。これはいいですね。
2014/05/07
不見木 叫
SF小説・怪奇小説・探偵小説とジャンルに富んだ短編集。「人工心臓」、「秘密の相似」、「死体蝋燭」、「メヂューサの首」が私的ベストです。
2023/02/19
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