現代民話考 6 (ちくま文庫 ま 8-7)
現代民話考 6 (ちくま文庫 ま 8-7) / 感想・レビュー
ぞだぐぁ
戦時中の非戦闘員、民間人が体験したことを著者がヒアリングしたものを纏めた本。クリスマスに落とされた焼夷弾のケースに「Merry Christmas」と書いてあった話とか犬の供出で飼い主の目の前で殴り殺した話とか敵味方ともに胸糞悪い話から、窮地を先祖や神様の言葉で救われたと言うオカルティックな話まで幅広い。
2018/09/17
ドント
戦中の銃後の人々(軍人ではない一般人ですね)の体験談を500ページ弱みっしりと収録していて物理的にも内容的にも大変に重みがある。思想弾圧から虫の知らせまで、とてもしんどい話ばかりなのだけど、これは70年くらい前に(少なくとも語り手にとっては)ほんとうに起きた出来事なわけで、70年というと1年が70回分。そんなに昔じゃない。しかしこういう戦争体験談があまり有効ではなくなってきている部分もあるように感じ、複雑な思いがする。
2012/12/06
丰
20030910
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