香山滋集: 魔境原人 (ちくま文庫 か 35-15 怪奇探偵小説名作選 10)
香山滋集: 魔境原人 (ちくま文庫 か 35-15 怪奇探偵小説名作選 10) / 感想・レビュー
かわうそ
秘密を大きめの独り言でつぶやいたあげく盗み聞きされてグギギとなったり、心の声が無意識に口の動きに出てしまったりとなにかと間抜けだけどやたらと美女にモテモテな探検家人見十吉さんの冒険譚。どれも似たような話だけどなかなか面白かったです。
2016/02/11
ヴィオラ
地球の裏側のニュースがほぼリアルタイムで入ってくる。衛星写真を使って、世界中の景色が手の中の小さな機械で見ることが出来る。便利な半面、秘境・魔境・人跡未踏の地がどんどんと姿を消している。この人見十吉短編集のような作品も、今ではすっかり絶滅危惧種か?普段接しないタイプの小説なので、非常に楽しんで読めた。毎回のように美女とイチャイチャする小説も、また今となっては絶滅危惧種かもw
2024/11/06
おおた
密林へ向かう稀代の色男探検家人見十吉、左手に美女、右手にも美女。片方は必ずおっぱいぽろり。わるいやつの陰謀を阻み、悲しい恋の別れと新しい恋の予感。ハリウッド以上にハリウッドらしい分かりやすい展開、同じ話ばかりなのだけど、ついつい読み続けてしまうんだよなあ。唯一人見十吉ものでない「心臓花」はSAN値チェック失敗するので、そういうのが好きな方におすすめです。
2014/07/06
氷沼
推理も怪奇も幻想も無いけども、作品が濃いことこの上ない。妖しい世界をよくここまで書けたものだ。
2004/07/03
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