新刊!古本文庫 (ちくま文庫 き 17-1)
新刊!古本文庫 (ちくま文庫 き 17-1) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
再読。2013年大晦日の今日、本を全く読まずに一年を終えるのが淋しくて手に取る。紅白歌合戦等のテレビを見ながらパラパラ拾い読みしたが、それでも楽しい内容。珍本を紹介するだけではなく、文庫本の歴史もわかる。オススメ。私が昔持っていた本が貴重本になっているのを知り驚愕。本はどんなつまらないものでも基本的に捨てずに持っておくものだと痛感。人生で出会った全ての書籍を取ってある人は幸せだと思う。
2013/12/31
ヴィオラ
一口に「文庫」といっても、出版社が違うだけでなく、個人出版だったり企業の販促物だったり、これだけの種類があるの本当に凄いですね。全然知らない本ばっかりで、古本者としてはまだまだヒヨッコであると痛感させられる一冊w 紹介された本で持っている本は、多分10冊くらいかなぁ…。 「獣婚譚」「アニマル・タイフーン」「みさきの銃声」「ロンゲスト・ハルマゲドン」あたりが欲しくなりました。(そういう意味で、貧乏人にとっては。なかなか罪作りな本でもありますw
2022/10/03
giant_nobita
企業出版や地方出版、自費出版などで世に出た、古くて珍しい様々なレーベルの文庫本が収録されている。並大抵の古本コレクターでは触手が伸びないニッチでつまらなそうな本ばかりだからこそ、いかに読者に興味をもたせるか著者の書評の力量が問われるはずだが、現代との知識や感覚の違いについて学べる実用書に比べると、小説の紹介に厳しいところがある。あらすじに関しては緩急のない事項の羅列に終止しているものが多く、名作ならばともかくどうでもいい小説のあらすじほど読んでいて楽しめないものはないので、もっとサービス精神が欲しかった。
2020/06/22
Sleipnirie
古本屋で見つけたちょいヘンテコな文庫本(あるいはローカルすぎて珍しい文庫本)をツッコミや古本知識を入れつつ語る(全部に表紙画像あり)。結構軽いノリ。 中身が変わったのもあるけど、大体は明治や大正などに出たので今から見ると変に見えるもの。 特に昭和の頃の本は雰囲気がとても出ていて面白い。 第2部では文庫本の歴史を色んな文庫を例に挙げながら解説。 ラストの部では日本にかつて存在した文庫本レーベルたちを軽い説明とともに載せるという中々資料価値のある本。
2014/08/18
四四三屋
基本的には装丁に贅をこらしたハードカバーが好きなのですが、その大きさ重さ故にいつも手元にあるのが文庫本です。そんな文庫本の歴史を、価値ある本もそうでない本も取り上げて紹介してくれるのが本書です。あー、あったあった、とつい声を上げてしまいそうになる文庫本達が紹介されているのも愉しい。
2015/02/17
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