怪物の王国 (ちくまプリマーブックス 22)
怪物の王国 (ちくまプリマーブックス 22) / 感想・レビュー
二笑亭
「怪物」を軸に伝説から芸術まで、人間の「想像力」を旅する一冊。以前読んだ澁澤龍彦『幻想博物誌』と一部内容が重複するものの、後半は幻想的な絵画や怪物を描いた画家の生涯や技法に焦点が置かれたり、各章が関連を持って数珠つなぎになっている構成が楽しい。本来児童向けの書籍なので、図版も多く文章も読み易く、童心に帰った状態で没入していった。マンティコラの尻尾の棘を手裏剣ならぬ“シリ剣”と表現しているのに笑った。
2022/04/29
Cathal
怪物とは単に恐ろしいだけのものなのではなく、人が生み出した産物なのだと考えると、新しいものの見方が自分の中に生まれた気がした。
2011/01/31
ipusiron
1997/7/4読了
感想・レビューをもっと見る