父の像 (ちくまプリマーブックス 124)
父の像 (ちくまプリマーブックス 124) / 感想・レビュー
よし
夏目漱石や芥川龍之介など、作品を通して彼らの父親像を探る。少々哲学的で、凡人には理解しえない部分もあるが、共感できる部分もあり…。父親とは、ということを考えさせられる一冊だった。
2015/06/02
しゃんしゃん
父とは何か?「母は無意識を造成してくれた存在、父は無意識から意識への橋を造成してくれた存在。亡くなった後も父は屋根か庇とかの存在感を保持する」。ある時期、鬱陶しくもある父の存在。DNAだけではなく共に過ごした空間また時代から生涯逃れられそうにはない。漱石、鴎外、芥川、賢治、太宰、有島武郎らの作品を通し父性像を探る。特に息子が親父を問い直す?時に、一読の価値ありと思う。
2015/05/26
亀千代1975
視点が面白い。母親の影響が強いという説も、ミトコンドリアのDNAは母親ゆずりだから。
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