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生命観を問いなおす: エコロジーから脳死まで (ちくま新書 12)

生命観を問いなおす: エコロジーから脳死まで (ちくま新書 12)

生命観を問いなおす: エコロジーから脳死まで (ちくま新書 12)

作家
森岡正博
出版社
筑摩書房
発売日
1994-10-01
ISBN
9784480056122
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生命観を問いなおす: エコロジーから脳死まで (ちくま新書 12) / 感想・レビュー

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perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

2007年以前に読んだきりの本を再読した。 1994年刊。著者は現在では哲学者でカント研究の大家。しかし本書はですます調で一般の読者に語り掛けるような読みやすく分かりやすい内容となっているので環境倫理や生命倫理入門に適している。なおTwitter上でカント関係の論争に乱入する位には気さくなセンセイです。 再読ではいくつかテーマごとに感想を書いてみる。 「生命テクノロジーと倫理」本書では使われていない言葉「優生学」そのものな受精卵への生命操作の是非。→

2023/10/19

マイケル

男女産み分け、減数手術、余剰胚利用など新たな倫理問題が発生。リサイクルも良いことだけでなく先進国の論理だと批判。地球上から人口を大幅に減少させるべきというディープエコロジーは、映画「インフェルノ (2016)」を思い出す。脳死に関して梅原猛の論理矛盾を指摘。デカルトの人間機械論やプラグマティズムなどから脳死を批判しているのに仏教を持ち出して臓器移植を認めるのはおかしい。以前読んだ本「黄昏の哲学(小松美彦著)」には、脳死女性の子宮を使った代理出産の話が書かれているが、可能なことは全てして良いとは限らない。

2020/11/14

Bartleby

前半は医療や環境問題についての概略的な説明。「東洋ー西洋」という単純な図式の文明論や、ロマン主義になりがちなディープエコロジーへの批判などに共感するところがあった。後半では梅原猛の脳死論が取り上げられ、文明論の問題として脳死を扱ったことを評価しつつも、臓器移植を菩薩行として肯定していることについての批判がなされている。一貫して生命の暴力的な側面や欲望の限りなさを直視することを主張する作者が構築しようとしている文明論がどのようなものなのか興味が湧いた。

2012/08/13

Kentaro

生命に関する倫理観を見つめ直す問いかけをしてくれる内容でした。 生命を得るための治療として、人工受精の方法がありますが、自然懐妊が出来ず、治療として実施される事であれば、違和感なく受け入れられても、これが受精卵の冷凍保全され、未来に活用されるクローンだったら、人工中絶でも、犯罪ややむを得ない自由で中絶することは許容できたとしても、その胎児から臓器を取り出して研究に活用されたら。 医学の進歩に必要な研究、そこから生まれる人間の生への欲望による探求はどこまで許容されるか、そんなことを深く考えさせられます。

2018/02/10

オランジーナ@

環境倫理と生命倫理の入門書。引用や他者の主張の紹介が多く著者の意見は少なかったかな?

2016/09/04

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