日本人はやさしいのか: 日本精神史入門 (ちくま新書 116)
日本人はやさしいのか: 日本精神史入門 (ちくま新書 116) / 感想・レビュー
sk
新書的なタイトルだが中身は本格的な評論。日本的なやさしさの本質に迫る。
2019/12/07
ステビア
非常にうまくまとまってるのだけど、私としてはあまり得るところはなかった…。タイトルがあまり良くない。『「やさしさ」の精神史』くらいが良いんじゃないか。
2012/11/20
RIENZI
氾濫する「やさしさ」がどこか上滑りなのは、「やさしさ」が元来持っていた「羞恥」「果断」「殊勝」などといったニュアンスが欠落してしまっているからなのかな。この本を高校時代に読んでいたら、古文がもう少し面白く感じられたかもしれない(当時はまだ出版されていなかったが)。それから、太宰治をちゃんと読んでみようかなと思った。
2012/07/23
松宇正一
長野高校の大先輩、日本倫理学会会長竹内東大名誉教授の本。猪瀬前都知事と同期であり、彼の精神的な支えでもあった倫理学の考え方がとことん綴られた本。★★★つ。
2015/06/04
そーだ
第一章は現在使われている「やさしい」の意味を、主にヒットソングの歌詞などから分析している。歌詞や小説からの分析だけで十分なのかちょっと疑問。第二章では古典に出てくる「やさし(い)」を分析し、意味の歴史的変遷をたどっている。「貧窮問答歌」を詞書き扱いし、その反歌を「問答歌」そのものとしているのは間違ってるだろ。あと、「御室」の読みは「みむろ」ではなく「おむろ」。中世以降はけっこう面白い。第三章では倫理学において「やさしい」とはどういうことなのか考察している。正直専門的で難しい。
2014/06/25
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