パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書 218)
パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書 218) / 感想・レビュー
佐島楓
社会学の参考資料。社会構造や文化、風習、慣習のレベルのものを変えていくのはとても難しい。若者も時間が経てば高齢となる。どうすればよいのか、考えるきっかけとなった。
2015/07/01
Koichiro Minematsu
たぶん、7,8年前に読んだが、末っ子の就職試験に向けての夏休みに再読。データと頷ける見解に危機感を感じた。親子が互いに依存生活を脱却できないでいるのが伺える。寄生してもお互いに悪影響がないということも、独立心を損なう機会に。家族のあり方を今一度考えるとことにしようと思う。
2019/08/07
としP
もう20年も前の著作でありながら、まさに旬なテーマでもある。昭和から平成に入るにあたり、パラサイト・シングルが増殖する環境が出来てきたようだ。①兄弟が少なく、親元にいても生活しやすい。②親子仲が良い。③親世代に経済的余裕があること。④20代は会社への貢献に対して報酬が少ない。⑤晩婚化。/ パラサイト・シングルに税金をかけ、自立したら補助金を出すみたいな解決策を出していたけど、お金で人を動かすって考えにセンスの悪さを感じる。
2019/02/02
シュウ
今から15年ほど前の本ですが、状況は好転しているふうでもなく、大きくは同じ方向に進み、その上違った要素もでてきて、更に15年30年経った時に本当に国が成り立っているものなのか、、などと思ったり。 大転換が必要なんでしょうか、、
2015/07/16
サメ社会学者Ricky
家族や恋愛などを専門にする社会学者が、パラサイト・シングルについて書いた本。未婚者をパラサイトさせる主な原因は、親との同居により獲得できる豊かさだとして、あらゆる社会の課題がパラサイト・シングルに起因するのではないかとしている。1999年に書かれた本で、未婚者の性体験に関するデータを始め古びた臭いが少しだけするが、このような視点もあるのだと思って読むと、パラサイト・シングル予備軍として参考になった。
2014/09/03
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