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行儀よくしろ。 (ちくま新書 421)

行儀よくしろ。 (ちくま新書 421)

行儀よくしろ。 (ちくま新書 421)

作家
清水義範
出版社
筑摩書房
発売日
2003-07-01
ISBN
9784480061218
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行儀よくしろ。 (ちくま新書 421) / 感想・レビュー

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佐島楓

読んでとても清々しい気持ちになれた。子どもを教育していくのは学校の先生だけではない、私たち大人であり社会なのである・・・という至極ごもっともな正論を述べているだけなのに、なぜこんなすっきりした気分になるのか。それはやはり、著者の筆力、構成がうまいからなのだろう。大人が子どもの手本になれないようでは、ダメですよね。私も反省すべきところが多々ありました。

2014/04/04

B.J.

●鉄棒ができない先生はどうすればいいか。クラスの中に鉄棒のうまい子が必ずいる。だから、その子に見本をやらせればいい。教え方の指導は受けた。だがそのことの達人ではない。先生ってそういう人たちなのである。 ●「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」このコピーに影響されて子育てをしたら、とんでもなくわがままな人間が出来てしまう。 ●世界で一番優良なサポーター :アイルランド人。敵チームがチャンスの時は全員で歌っていて、自分たちの国がチャンスになると声援する。 ・・・本文より

2020/02/20

Tomomi Yazaki

昔から言われ続けている『近頃の若者はなっていない』。これをどう解釈するかを、著者はわかり易く理路整然と説明している。ゆとり世代は無頓着で常識知らず。嘆かわしい限りだが、それを教育してきたのは紛れもなく元若者の我々なのであり、大きな責任がある。作者曰く、子供の教育の場は家庭であり取り巻く環境であって、学校は学業を教えるのが本筋。うちの子は全く本を読まなくて心配、などと嘆いている親もまた、全く読書をしていない。学校で教えてもらえるだけで教育完了、と思っている親が増殖しているこの国の未来は暗い。

2018/10/02

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

行儀よくしろとはいいえて妙。筑摩書房さんはこの本をすぐさま増刷し、大臣たちに読ませるように。美意識とか品格とかで己を律することを忘れているから、あんなに失言(まぁ、本音が洩れちゃったんだろうけど)ばっかりするんだ。日本は今経済優先になってしまったようだが、文化を大事にしないと滅びてしまう気がする。

2014/06/18

kyouikufs

本書のテーマは「教育の役割は、文化の伝承」です。学力低下や社会教育力、大人も含めた文化の停滞など、筆者と重なる考えも多くありました。それであえて反論したい。まず、言葉の定義が乏しいという点がある。例えば、筆者は文化には「到達レベル」があると述べているが、誰がそのレベルを決めるのか、どのような段階があるのか示されておらず、やや独善的である。次に「敬語」の問題である。「敬語が使えなくなる」ことで「日本人の上下関係の意識」などが「崩れる」と述べている。しかし、そもそも敬語の本質は、上下関係の明確化ではなく、

2013/07/04

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