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感じない男 (ちくま新書)

感じない男 (ちくま新書)

感じない男 (ちくま新書)

作家
森岡正博
出版社
筑摩書房
発売日
2005-02-08
ISBN
9784480062215
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感じない男 (ちくま新書) / 感想・レビュー

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佐島楓

男性の性的快感と女性のそれに対する認識にあまりにも差がありすぎて、絶望的な断絶感しか持てなかった。

2016/02/18

踊る猫

エビデンスなんてどこ吹く風といった感じで、著者は主観から己の欲望や実体験をこれでもかと書きつけていく(むろん意図的・戦略的に)。したがって社会学あるいはフェミニズムの観点からすればツッコミどころ満載なのだけれど、ぼくはむしろその蛮勇にいかなる意味におけるイヤミもなく感服する。ここまで自分を晒し、かつ極論・暴論に陥ることなくこの世界にふたたび軟着陸する己の成熟・成長の過程を示すのはそのまま著者の人間力の表れでもあると思うのだ。古い本だが、本田透『電波男』『萌える男』とは別のかたちで男の苦しみを描いた実録文学

2024/01/24

チェ・ブンブン

妄想する男は感じているようで感じていない。想像以上にアイドルやアニメ文化に仕組まれたサブミナル効果を論理的に語る本だった。俺もある意味アダルト映画に快感を得ている点感じない男だな。

2014/07/03

TARO

自分自身のセクシュアリティを、学会で名だたるフェミニストの前で語ったり、本にまでしたり、本気の学者って、研究のためにここまで曝け出せるのかと。東大の倫理学の博士で、大学教授が男を主語にするのではなく、自分自身を主語にして、セクシュアリティについて語る。自身の不感症と肉体否定と絡めながら、自身の性的趣味であるミニスカ、制服、ロリコンについて語る。教授がロリコン趣味について語るリスクを承知で書いている。丸々一冊、自分自身のセクシュアリティについて分析した本を他に知らない。それだけで、かなり貴重な本だと思う。

2024/08/03

nbhd

こりゃ、すごい本だ。大学教授が「えっ、そこまで言っちゃう?」っていう域まで「男の性」を掘り下げる。「オレの射精の社会心理学的探究」とも言えそうだ。著者によると、男性がもつ女性への支配欲の土台にあるのは、女性が得るようなオーガズムには達しえない男の気後れや、ゆがんだ射精体験の痛みの反動だという。ほかにも、ミニスカへの愛着やロリコン感覚など、男としての“自分を棚に上げずに、まな板にのせた”その探究は、すべてが共感できるものではないけど、己が身に刃を突き立てる著者のスタンスにシビれた。

2021/01/21

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