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「大人」がいない… (ちくま新書 574)

「大人」がいない… (ちくま新書 574)

「大人」がいない… (ちくま新書 574)

作家
清水義範
出版社
筑摩書房
発売日
2006-01-01
ISBN
9784480062758
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「大人」がいない… (ちくま新書 574) / 感想・レビュー

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ちさと

「大人のよい面が薄れてきて、大人でない悪い面が目立つようになってきているんじゃないだろうか」を出発地点に、現代社会論、日本人論いろんな方向から清水さんが感じている「大人がいない」状況を探っていきます。文章もおもしろいし自分と対談しちゃったり、ご自身の小説を引用してみたりと変わったアプローチの仕方で目眩まし、納得させられてしまいそうになる。でもなぁ、時代もやっぱり違うんじゃないかな。一昔前に求められた一人前の「大人」になることが立派なんですかね?「大人」にならなくても生きて行けるのかなと思うのは子ども?

2019/01/21

かしまさ

世情がこんなだからという訳じゃないが「みんな、大人になろうよ!」と思った。ただしこの本は「近頃の日本人は思考が幼すぎていかん!」っていう老人のお叱り本ではない。そもそも「萌え」だの「かわいい」だのを愛でる日本の文化は大人になることを拒否している一面があるよね、という興味深い考察。でもいざという時には「大人の行動」ができないとね。自己責任論はもっともらしく聞こえるけど「俺は悪くない」って言ってるだけだから大人の意見じゃないっていうのがグサッとくる。

2020/04/21

Tomochum

不得意な分野には足を踏み入れなければ良かったのに…と最初は思ったが、アニメや若者カルチャーに関する描写が「ああ、テンプレ的な昔の大人の意見っぽいなぁ」と思えたので、逆に良かったのかも。女性観も偏ってるし、いかにも「昔の大人が言いそうなこと」が続く。子供の正義感で犯人捜しをするより、起こったことに対してどう対処すべきかを考えるのが大人、という意見には同意。「坊ちゃん」は実は何も問題を解決してない、にも納得。実際、歳を取ることをプラスに捉えられない社会は歪だと思うし、バランスは大事。

2013/07/27

ちぃ

なかなか年齢に比例した大人にはなれないけれど、必要な知恵を必要なときに出せる大人を目指したいものです。

2013/03/23

かしまさ

若いことをよしとするのが日本くらいだというのが興味深い。

2016/05/03

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