医学は科学ではない (ちくま新書 572)
医学は科学ではない (ちくま新書 572) / 感想・レビュー
がっち
現在EBM(evidence-based medicine)がとりざれたりしているがこれはあくまでも統計の一種にしか過ぎないのである。今医学は科学化していると感じる、たとえば万人に効く薬を人間は作ろうとしているが、それは不可能な話なのである。医学とは一人ひとりの環境要因、遺伝子などさまざまな要因を考慮して行われるべきなのである。だとしたら、医者のできることはなんであるのか…?そこでこの疑問を考えるきっかけとなるには良本である。ヒポクラテスはこう述べている「医者の仕事は自然治癒力に力を貸すことである」と。B
2010/09/24
シン
この視点は大事。
2006/04/07
amplecutter
まっとうな内容だった。終章の「医学は幻想のルールだ」には全くもって同感。
2014/05/13
Cota
定義の違いもあるけれど「医学」を「医療」に置き換えれば全くの同意。“現場”が「医療」とすれば、大学で学ぶ(そして研究する)“理論”が医学。医療は医学という科学に裏打ちされた技術であるべきというのが私の考えだが、本書では“現場”はもちろん“理論”もはたして十分に科学的か? という疑問を提起する。そういう意味で「医学は科学ではない」のだ。なるほど。
2013/09/06
たるとじい
確かにと思うことが一般あった。そもそも、科学自体が完璧ではないというか、科学というで世界を述べていることが普通になっているだけで、別の方法の世界の述べ方があるのだろうとか思った。治ればいいという考えはごもっともです。
2015/06/09
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