心脳コントロール社会 (ちくま新書 605)
心脳コントロール社会 (ちくま新書 605) / 感想・レビュー
ハチアカデミー
再読。『ショック・ドクトリン』を読んで思い出した一冊。著者は日本近代文学の研究者だが、タイトルと肩書きの違和感は、読み進めるうちに無くなっていく。社会の中には言葉が満ちあふれていて、私たちはそれ無しには生きていくことが出来ない。その人間の根幹ともいえる言葉を操作することによって、人間の無意識に情報を刷り込みむ手法が、マーケティングの中では行われており、それを政治的プロパガンダにまで利用しているのが今の政治家である、という論旨。「YesかNoか」という問いの罠や、三つの時系列を操作するCM手法などを提示する
2013/10/09
ザカマン
政府とメディアは脳科学に基づき、言葉巧みに心と脳を操ろうとしてくるのを見破る力がある程度つく。 小泉政権やブッシュの話は少し前の内容なので、飛ばしてもいいと思う
2019/02/07
Takao
2006年7月10日発行(初版)。17年前の発行。既に「九条の会」事務局長として各地で講演に忙しかった頃か。書名に「?」と思ったものの(発行直後に)求めた。脳科学・心脳マーケティング、等々の言葉に怯んで、長らく放置されていたが、17年の歳月を経てやっと読み終えた。話は、脳科学、心脳コントロール、人間の発達、ブッシュ政権の戦争、「小泉劇場」、と縦横に展開されるが、「敵」と「味方(われわれ)」の二分法に陥らず、常に「なぜ?」と疑うことの大切さを改めて学んだ。17年を経て政権も変わったが、疑うことを忘れない。
2023/08/17
シン
コントロールされないようにせねば。
2006/01/23
s_mirai
「心脳コントロール」をキーワードに、マーケティング、イラク戦争、小泉政権批判まで織り込んだ、応用の効きそうな一冊。 解決法として「なぜ!?」の疑いを持つことだと提案されているけど、確かにその通りで、「なぜ!?」という疑問をどんどん投げかけることを忘れているかもしれない。自戒のためにもメモ。
2010/06/17
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