うつ病: まだ語られていない真実 (ちくま新書 690)
うつ病: まだ語られていない真実 (ちくま新書 690) / 感想・レビュー
タカシール
うつ病に対して治療にあたっていた医師の書いた本。ヘミングウェイの病状から始まって引き込むものの、薬剤の話はよくわからず斜め(というか飛ばし)読みになった。また、具体的な症例なども特異すぎると感じた・・・しかし後半、第四章 うつ病は増えている から俄然面白みが増す。素人判断の誤りや実践に携わっていない「大家」への批判など読ませていく内容であった。自らが病まないように、そして周囲の人を病ませないようにどうすべきか考えるヒントにはなった。
2017/08/23
マイケル
「こころの風邪」などと甘く見てはいけないうつ病。死を招く病気。今年も若手俳優の自殺が話題になった「自殺者の国」日本。そこに日本型の社会問題と指摘。ヘミングウェイはじめ実例部分がまるで小説のようで興味深い。米国のように銃使用では未遂になることはない。不思議な「後弓反張」。SSRIはじめうつ病薬の副作用をメディアが騒ぎすぎと指摘。適切に処方すればうつ病に効果有り。精神疾患にはプラセボ効果大きい。うつ病悪化の自殺か薬の副作用か判断が難しい。2017年の座間9人殺害(自殺幇助?)事件の判決結果は?
2020/12/08
カッパ
うつ病は死を招く病である。自殺だけではなく心中なども含まれる。ヘミングウェイも自殺だと考えられる。
2018/06/14
オランジーナ@
失業率が日本より高い国でも自殺者数が日本より少ない場合があるとのこと。日本人にとって職が無い人にたいする世間の、待遇が悪いということでしょう。
2017/04/21
小鈴
うつ病は心の風邪ではなく、死に至る病であると昨今のライトなうつ病本に警鐘を鳴らす。 著者の文庫化されたものは読んでいるが、この本も臨床医の立場から症例がわりと豊富でわかりやすいのでオススメ。 但し、うつ病になりはじめの人が読むと気落ちするかもしれません。
2009/01/07
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