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ヤクザと日本: 近代の無頼 (ちくま新書 702)

ヤクザと日本: 近代の無頼 (ちくま新書 702)

ヤクザと日本: 近代の無頼 (ちくま新書 702)

作家
宮崎学
出版社
筑摩書房
発売日
2008-01-01
ISBN
9784480063960
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ヤクザと日本: 近代の無頼 (ちくま新書 702) / 感想・レビュー

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モリータ

◆2008年刊。2007年刊の『近代ヤクザ肯定論』と相補するもので、山口組の歴史から見た近代ヤクザ史であった前著に対し、近世以前の無頼・ヤクザ史を踏まえつつ、近代日本社会の労働組織における「親方・子方」関係や芸能と周縁社会の関係、「義理と人情、顔と腹」といった、より俯瞰的・包括的な視点で論述。◆第7章「山口組概略史」の冒頭(pp.231-235)で筆者のヤクザの史的展開の基本的な認識が非常に簡潔にまとめられている。◆前著も含め、大窪一志との共同作業により完成したことが述べられている(p.264)。

2021/03/08

里馬

非常に上手く纏め上げられていると思う。情報を切り貼りしただけのアウトロー物はよくコンビニで見掛けるが、それらは文字通りのスクラップ。宮崎学は勉強量も然る事乍ら、編集能力が高い為読み易く理解が早い。他の著作にも当たりたい。

2009/08/01

姉勤

誰しも、満足な境遇や、カタギの頼れる肉親縁者、羞じない出自、犯罪者の烙印を押されなければ、ヤクザにならないだろう。ヤクザを滅する法や罰をいくら作っても、ひとの中からヤクザが生まれる因果は消えないし、消えないのなら特殊だとしても存在を認め、共存するシステムを模索するのが叡智だと思うが、綺麗な全体主義に向かう気配の中では無体な話か。

2012/10/20

お萩

一口にヤクザと言ってもその派生の仕方は様々で派生が様々なら性格も異なって...という発生と衰退の歴史を辿り、歴史を踏まえて最終章で山口組のことがまとめられていたのでわかりやすかった。

2016/06/16

おらひらお

2008年初版。日本のヤクザの誕生と展開を歴史的に概観した本です。意外とドロドロとした話はなくすっきりとした内容でした。ヤクザを公権力との対比でみたところは参考になりました。

2012/09/09

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