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サブカル・ニッポンの新自由主義: 既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書 747)

サブカル・ニッポンの新自由主義: 既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書 747)

サブカル・ニッポンの新自由主義: 既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書 747)

作家
鈴木謙介
出版社
筑摩書房
発売日
2008-10-01
ISBN
9784480064547
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サブカル・ニッポンの新自由主義: 既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書 747) / 感想・レビュー

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ころこ

「昔はこんなことが許されたのか!」と思わせるような不親切な書きぶりです。抽象的な表現による導入と論点が浮遊し、次々と当時の時評を乗り移っていく。ある程度の読みにくさは学問的な強度を裏付けていることを匂わせますが、不必要に様々な議論を借りてくるのは権威主義的で著者の自信の無さの裏返しであり、何よりサブカルっぽくありません。どの時代にも共通していえますが、本当に分かっているひとは、時代を超えて分かりやすく読者に届く言葉を持っているものです。

2020/08/25

サイバーパンツ

始めはロスジェネの整理と批判で、必要とはいえ少々退屈だが、第3章からは面白くなってくる。現代人の潜在意識に眠る、労働において個人主義的に活躍したいと願う価値判断のモード「新自由主義」の問題を、思想や社会学を用いて整理した上で、そんな「新自由主義」に凝り固まった私たちの頭をも整理していく。そして最後は、そんな「新自由主義」の生み出す不安感を癒すためのコミュニケートの場として、サブカルに希望を見いだし、そこに痛さを感じながらも、その痛さも含めて、肯定していくしかないという、後ろ向きな希望論で幕を閉じる。

2016/09/06

林 一歩

沢山論じたいことがあるのだろうが、語彙も貧困で致命的に文章力もないため、論点が何も見えず全て破綻している。駄目な書き物のexampleとして読んでみるのはアリか。

2016/02/27

阿部義彦

なんか、予想してた内容と違った。ほとんどが総論で抽象的で退屈でした。

2015/10/02

白義

副題であっ、とかそうだ、とか思った人は必読。労働と自己実現が結び付いた価値判断のモードとして定義されたのが本書の言う新自由主義。そういうものがなぜ生まれ、流行ったかを思想、社会史の検討から問い直していき、ニッポンの未来をどうするかを考えていく。相変わらず時代の空気、イメージの前提になる部分をクールに積み上げていく手腕が上手い。労働とインターネットに代表される情報思想から描かれた新自由主義の姿は、抽象的だが具体例は身近にいくらでも浮かぶ。最後はサブカルによる承認の繋がりに未来を託す希望の啓蒙モード

2012/02/09

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