右翼は言論の敵か (ちくま新書 821)
右翼は言論の敵か (ちくま新書 821) / 感想・レビュー
i-miya
2011.03.29 (鈴木邦男) 1943、福島生まれ。早稲田大学政経学部卒。民族派学生運動、全共闘とは激しく対立。 生長の家系、「全国学協」初代委員長。産経新聞勤務。1972、「一水会」結成、1999、代表を辞し顧問に。 (裏表紙) 社会を震撼させるテロ。右翼のもともと目指したところは?運動の理想と現実、カネと暴力の実態。
2011/04/02
佐島楓
倉田百三が活動家だったとは・・・。
2016/04/13
猫丸
学部一年時のドイツ語7組のM君、お元気でしょうか。君に「お前はピンクだな」と言われたワタシです。そのまんま桃色思想、かつ赤色思想になりきれぬ中途半端な立ち位置。それでもサヨクの片隅に属すような気がしたものですが、30年経ったいま思うに、ワタクシ根っからの保守主義者みたいです。あまたある文化のなかでも日本がいちばん好きなんだな。日本語の、表面に出てこない情緒と諧謔、滑稽への志向は覆いようもなく僕の背骨なのです。もういちど生まれるなら、ぜひ日本を希望したい。どうでしょう。これってウヨクなんでしょうか。
2021/02/19
壱萬参仟縁
右傾化日本で著者の現住所まで公開で勇気がある人。イメージは黒いマイクロバスにメガホンからの大音響。赤尾敏氏の着想より(016ページ)。意見が違っていても、主張だけは把握したい。どんな思想にも一長一短あるので。反日教組(025ページ)のことも書いてある。自分の立場を一つに定めないと許されない、というのではなく、いろいろ知ってはいるが、反対の立場でも全て悪いわけでもないかも。あれか、これか、という二律背反の息苦しさもある。『蟹工船』は右翼必読書と(170ページ~)。橘孝三郎(190ページ~)は覚えておきたい。
2013/02/11
半木 糺
戦前から戦後にかけての右翼思想家をざっと紹介している。右翼の膨大な思想史の一端を知る入門書としてよく出来ている。彼らの思想を紹介することで、一般的には暴力的なイメージで捉われている右翼の実相を読者に伝えることが本書の鈴木の狙いであろう。ただ、本書に出てくる右翼の大家たちの書物は多くが絶版になっているので、実際に手にとって読むことはとても難しい。従来あまり顧みられてこなかった右翼思想の研究のためにも、どこかの出版社に再販してもらいたい。
2013/02/28
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