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教養としての官能小説案内 (ちくま新書 836)

教養としての官能小説案内 (ちくま新書 836)

教養としての官能小説案内 (ちくま新書 836)

作家
永田守弘
出版社
筑摩書房
発売日
2010-03-10
ISBN
9784480065414
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教養としての官能小説案内 (ちくま新書 836) / 感想・レビュー

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AICHAN

図書館本。官能小説の歴史が簡潔にまとめられている。しかし“官能”小説らしくない真面目な語り口。“教養”だから? ちょっと物足りなかった。

2019/01/18

ヴェネツィア

東大の仏文科出身(他にも京大や九大、早稲田)であったり、芥川賞の受賞歴のある官能小説作家がいたのは、やや意外だった。それは、そもそもが官能小説に対して偏見を持っていたからに他ならないからなのだろうが。荷風の『四畳半』から最近の作品にいたるまでが紹介されていて、それぞれの文体や語彙の工夫の跡はわかるが、あまり変わり映えがしないような…。

2012/04/05

修吉

最近、官能をよく読むのでこちらも読んでみた。前半の歴史編は面白い。が、古い作品、例えば四畳半…等は今読んだところで淫虫は疼かない。それでも気になった作家作品は備忘メモした。後半のジャンル分けやらは飛ばし読み、そんな解説要らない…ワタシがこの本に期待したのは純粋な官能、専門レーベルもいいんだけど、もっと選択肢を増やしたい。村上龍のコックサッカーブルース、やら石田衣良の娼年、重松清のなぎさの媚薬を読んだ時のカタルシス アゲイン!へ導く読書ガイド。読メで趣味の合う友達を増やしてレビュー読む方が良いな。★★☆☆☆

2021/06/18

Katsuto Yoshinaga

永井荷風が執筆し、吉田健一が訳し、有名な純文学大衆文学系作家が参入した官能小説は、それなりの歴史と一大ジャンルを誇りながら、性に対して狭量な日本においては多くを語られない。対象の表現、性交や性器描写、造語に関して、一般的となった表現や言語を発明しながらも、徒花のごとく出典を語れることはない。そんな情況をエロあるいはスケベに寛容な、もとい好きモノの私はよくないと思っている。というわけで、本書は快著といえる。著者を某TV番組で観たときは変な爺さんだと感じたが、ごめんなさい、立派な人でした。

2018/08/06

kenitirokikuti

この永田氏による「官能小説小史」と、永山薫『エロマンガスタディーズ』が記述するエロ漫画小史とを比較するとら1970年代後半が分水嶺という印象。1977年、富島健夫『初夜の海』が文芸作品最後の摘発。反対に、ビジュアルなエロ雑誌やアダルトビデオなどの摘発はここからが始まりである▲新書の翻訳官能小説はなくなり、フランス書院など文庫がメインに。そういや、新書のポルノ小説ったら、エロゲーのノベライズ系に移行したねえ(BL系はよく知りませぬ)▲男性向けエロの世界の先端は、たぶん『#オナニー最前線』(サンワムック)の方

2021/01/19

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