KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書)

現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書)

現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書)

作家
福澤諭吉
齋藤孝
出版社
筑摩書房
発売日
2011-07-05
ISBN
9784480066206
amazonで購入する Kindle版を購入する

現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

月讀命

慶應義塾大学の卒業生ではないけれど、また慶応義塾大学を受験のため門を潛ったことさえない私だが、福澤諭吉先生は尊敬している人の一人である。福翁自伝の原文は文語調なので現代人には読みにくいが、斎藤孝先生の口語訳(超訳)は心に響く。明治維新の頃、日本国の発展のため、欧米列強に負けない国家形成のためには、国民の教育は必要条件であり、世の中で役に立つを実学を推進し、近代日本の発展に寄与した第一人者の自伝であるので重みがある。さすがもう20余年間、壱万円札の図柄として、日本の顔になってきた人物の著作であろう。

2011/07/10

きみたけ

福沢諭吉の自伝。齋藤孝先生による現代語訳。少年時代、長崎修業時代、緒方洪庵塾時代、三度の洋行、維新時代について描かれています。福沢諭吉と言えば、慶應義塾の創設者でとてもまじめなイメージでしたが、物心ついた時から大の酒好きだとか、勝手に友人の位牌を作る(現代ならいじめでは?)、友人に鯛と嘘ついて河豚を食わせるなど、相当のイタズラ好きだったようで180度イメージが変わりました😅 咸臨丸でアメリカへ渡航し、新しい文明に触れた際の驚きの連続だったことがひしひしと伝わり、とても面白かったです。

2021/02/10

福澤諭吉の生き様や大切にしていたことなどがざっくばらんに描かれていて面白い。他の著書も読んでみたいと思った。

2021/12/15

道楽モン

自伝としては文句なしの面白さ。現代語訳を選んで良かった。世の中のシステムがコペルニクス的展開を遂げた時代に青春を生きた福沢諭吉なのだが、彼の自我は揺るぐことなく、自らの道を歩んでいく。西洋化が必然であることを早くから予見していた故、語学に対しての猛勉強っぷりが凄まじい。世渡りや金儲けに背を向けた泰然自若さが素晴らしい。青春時代に特有の飲酒と馬鹿騒ぎもキチンと盛り込まれている緒方洪庵の適塾での逸話は、後年でのイメージを覆すものだ。手塚治虫の曾祖父さん(手塚良仙)も登場。咸臨丸乗船からの米国での逸話も面白い。

2024/05/28

十川×三(とがわばつぞう)

面白い。現代訳で読みやすい。諭吉は我が道をいく。江戸・明治の社会の空気が伝わる。▼渡米、渡欧で当時の日本との違いが興味深い。▼平易な通俗文で書かれた「学問のすすめ」は340万部売れ、当時の国民の10人に1人が読んだ。現代なら1,270万部発行。バケモノだ。▼大阪・玉江橋の中津藩邸跡・諭吉誕生の地は訪れた事がある。私は諭吉好き。

2022/09/24

感想・レビューをもっと見る