KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

歌舞伎のぐるりノート (ちくま新書 1007)

歌舞伎のぐるりノート (ちくま新書 1007)

歌舞伎のぐるりノート (ちくま新書 1007)

作家
中野翠
出版社
筑摩書房
発売日
2013-04-08
ISBN
9784480066961
amazonで購入する

歌舞伎のぐるりノート (ちくま新書 1007) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

佐島楓

読了。大変楽しい作品だった。中野さんは洋画もファッションも歌舞伎にスイッチングなさって、文化論としてやわらかく面白く書かれる。「もう、この世界が大好き!」というお気持ちがあふれている文章である。私ももっとアンテナを広げないと、こんな才気に満ちた文は書けないなと思った。巻末に、十八代目勘三郎さんと丸谷才一さんを交えた鼎談つき。おふたりとも、あちらでおしゃべりの続きを楽しんでいらっしゃるでしょうか。

2013/08/14

はぴた(半分お休み中)

まるで友達とおしゃべりをしているような楽しい本だった。中野翠さんの歯切れのいい文章と共に、イラストとその脇に添えられた言葉がまた秀逸! 例えば鶴屋南北のイラストの横に「顔はシブいが話はハデ」とか書いてあったりしてくすっと笑える。名優と言われている人が悲しい場面で鼻水を流して泣いたのを見てしらけたという記述あり。わかる気がする。先日読んだ「中村仲蔵」にも、自分が泣いちゃいけない、お客を泣かすのだというような言葉があった。

2013/05/08

sawa

★★★★★ 歌舞伎専門雑誌「演劇界」で連載されていたのを中心とした、「歌舞伎まわり」に関するエッセイ。共感する事ばかりで楽しく読んだ。自分も歌舞伎のグロテスクで、しつこくて、あくどい所が大好き。著者による挿絵の似顔絵も上手だし似ている。巻末に丸谷才一と勘九郎時代の勘三郎との鼎談。二人とも死んでしまった…としょんぼり。それにしても、なぜ新書で出たのだろうか。近頃なぜこの内容を新書で?って思うのが多すぎる。新書って何だ。(図)

2013/05/26

なつおだん

読んだのが柿落としを見に行った次の日だっただけに、「子役にヨワイわけ」は、七緒八を見たときの自分のことを言われているようだった。劇評的でも歌舞伎通的でもなく、ある面、いつまでも初心者感覚で歌舞伎を見ることができる筆者こそ、本当の歌舞伎好きなのかもしれないな。

2013/04/22

しげ

ひとことで「歌舞伎はおもしろい」と言っても、深くから浅くまで、幅広いおもしろがりかたがあるのだと、あらためて感じました。巻末の対談で勘三郎さんが「半可通は大キライ」「歌舞伎は難しいものじゃない、観てくれればわかる、というのが持論ですが、観てもわからないものも実は多いんです」といったことを言われていて驚きました。意外な本音を聞いたようで、興味深かったです。

2013/07/30

感想・レビューをもっと見る