高齢者うつ病: 定年後に潜む落とし穴 (ちくま新書 1009)
高齢者うつ病: 定年後に潜む落とし穴 (ちくま新書 1009) / 感想・レビュー
Humbaba
うつ病は,大きなイベントが起こった時に発病しやすい.そして,年をとるということは,そのイベントの発生率を高めることに繋がってしまう.発病してもそれが初期であれば治癒しやすいが,その症状をうつ病であると判断することはなかなか難しい.
2013/05/14
KEI
あまり新鮮味の感じられる内容ではなかった。しかし、うつ病や高齢者の心理についてわかりやすく丁寧に解説されており、よい復習になった。本書で何度も繰り返している通り、高齢期のうつに陥るエピソードとして”喪失体験”が重要であることがよく理解できた。確かに若い時は得るものばかりであるが、退職、生きがい、配偶者、、など高齢期には様々な物を失う体験をするのだなあ。そのことは、いち医療者として患者さんと接する時に心得ておくべきことだし、自分の人生設計を考えていく上でも重要なことだと感じた。
2018/11/21
chiro
高齢者の問題は他人事ではない… じっくり読んで、高齢者がいろいろな環境変化をきっかけにうつ病を発症しやすいこと、解決はなかなか難しいことが理解できた。初期の認知症と老人性うつ病はとても似ている、というのは頭に留めておこう。
2021/05/14
あゆっこ
医師側の「患者話を聞かない」という問題点を指摘しているのが印象的。病後うつも多いことがわかった。
2021/04/02
くらーく
90~92ぺージが参考になったなあ。定年に係わらず、会社を辞めた後、何もすることが無いなあ、と思っていた自分。上記ページの記述がドはまり。それでなくても、仕事で抑うつ状態になった自分としては、このままでは高齢者うつ病になりかねないな。うーん、会社に行きたくないが、うつ病にはなりたくないし。でも、会社でうつ病になったら、会社を辞めた方が良いのだろうし。そうすると、治ったあとやることが無くて、高齢者うつ病になる。。。結局、会社にいても辞めても、やる事が無い高齢者はうつ病になりそうって事か。。。
2019/11/16
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