反〈絆〉論 (ちくま新書 1103)
反〈絆〉論 (ちくま新書 1103) / 感想・レビュー
アナーキー靴下
職場の人間関係に悩んでいて、辛辣な言葉を投げつけられて苦しいのに相手を嫌いになれない、それどころか接点がある以上は今後も自動的に好きになり続けてしまうことに気付いた。職場という仮想世界、この本でいうところの絆だ。絆で結ばれた相手を意志の力で嫌いになれるだろうか、その模索のために読んだ。全体として、こうした視点で語る本は新鮮で、良い刺激を貰えた一方、著者の結論、「自分の信念と感受性に適合した絆を創ることによって(中略)絆からの自由をこの手に確保できるのである」は、間違いなく今私の求めるものではなかった。
2022/06/13
keiトモニ
今朝のWショウで今村復興相を激高させた事を報道してましたが、所詮フリーランスの西中という記者。被害者側に立って言えば何でも許されるという浅はかな考えでのパフォーマンスですね。これは著者の社会的弱者をわずかでも批判してはならないという言論の不自由・表現の自由がない…の逆バージョンかな。にしても“TVで解説する人たちは、評論家やコメンテーターと言う名の無思考集団。正義感に溢れた発言もただの役割にすぎない”☜見事です中島先生。“禁煙席で喫煙や携帯電話で大声で架け続ける女性を注意しない人は彼らと共犯者”☚あちゃ!
2017/04/05
D21 レム
日頃感じているが、感じていることを自覚していなかったことがでてきて、共感するところがたくさんあった。しかし、その心の通りに生きることがむずかしいことも、わかった。それを味わって作品にするとか、まず社会に認められる仕事をするとかしないと、得られるものがでてこない。不快な絆を捨てたら、そうでない絆をつくり、同じ繊細な精神を持った人が集まる。ハードルが高い!葬式や戦争や善人についての記述が具体的だった。ともかく、自分が不快になることはやめようと思った。媚び、傲慢、自己欺瞞、善人病からの自由。
2015/11/07
ichiro-k
相変わらず「みんな一緒主義」は著者にとって耐えがたいようだ。しかし、金を払って著作を購入している人は「みんな一緒主義」に日々耐え、本当は関わりたくもない善人と愛想笑いを浮かべ付き合って稼いでいる人間、ということに気がついたんだろうか?すこし過激さ薄くなっている。それも欺瞞?
2015/10/24
百太
哲学だね。哲学よね・・・。確かにモャッとする時があり、アドラー理論読んだ時の衝撃に近いです。
2017/03/13
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