デヴィッド・ボウイ: 変幻するカルト・スター (ちくま新書1234)
デヴィッド・ボウイ: 変幻するカルト・スター (ちくま新書1234) / 感想・レビュー
井月 奎(いづき けい)
野中モモの愛情あふれる視線によってデヴィッド・ボウイを、そのキャリアと人物像をダイジェストで総括しています。ファンの数だけボウイ象はあると思いますが、そのボウイ象の太い幹になることを教えてくれる本です。遺作である『★(Black Star)』、その五芒星は中心で世界のはみ出し者を守り、先端のとがったところで創作家、冒険者、旅人の心を突っついて刺激しているのです。ボウイのいない世界は寂しいですけれども、ボウイが創ってくれたものは世界を豊かにしてくれています。
2021/07/17
ykshzk(虎猫図案房)
熱狂的ファンというわけでも無かったのに、回顧展に5回行きました。そこには1度では見切れない、足を運ばされる何かがあったから。アーティストとして、新しいものに挑戦し続けるというその姿勢は、最後のアルバム発売3日後の逝去という事実に現れているのでは。変幻自在に駆け抜けた人生後半に出会えた奥様の存在は宝物だっただろう。日本文化とも関わりの深いボウイ。70〜80年代に少女漫画にボウイっぽい美形キャラが沢山登場したというのは知らなかった。大島弓子読んでみよう。これを読み終えた頃にチャーリー・ワッツの訃報。RIP.
2021/08/25
阿部義彦
ちくま新書新刊。新書という2,3時間で読み切れるサイズで、デヴィッド・ボウイの歴史、活動、人となりがわかり易く語られます。全てのソロアルバムのジャケ写付きで親切です。この本を読んで聴くアルバムを決めるのも良いかも?少女漫画にアイコンとして登場した事まで触れられております!(ピーター・ピンクコート)確かに全部が傑作では有りませんし、中にはやっちゃったなと言う作品もなきにしもあらずですが常に変わり続けた本物のロックスターです。好きなアルバムはジギー別格として、ステイション、ロウ、アワーズです。格好良すぎだぜ!
2017/01/13
0607xxx
デヴィッド・ボウイの人生をコンパクトにまとめた一冊。絶頂期から低迷期も淡々と書かれているのは好印象。既定の概念に囚われず、常に変わり続けるボウイは正に唯一無二の存在。初期と最近のアルバムしか持っていないので、全部揃えたい。ボウイ展に行く前に読んでおけばよかったなと軽く後悔…もっとボウイについて知りたくなる一冊でした。
2017/07/26
y_nagaura
読書会用に読了。日本との関わりは「他の国にも住んでいたことがある」としてフラットに取り上げるも、日本の漫画への影響を取り上げるなど、面白い部分はしっかりフォローしている。 このサイズでキャリア全体をしっかり把握でき、彼の先進性が分かるのはいい。
2021/10/30
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