KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

人間のトリセツ: 人工知能への手紙 (ちくま新書)

人間のトリセツ: 人工知能への手紙 (ちくま新書)

人間のトリセツ: 人工知能への手紙 (ちくま新書)

作家
黒川伊保子
出版社
筑摩書房
発売日
2019-12-05
ISBN
9784480072726
amazonで購入する Kindle版を購入する

人間のトリセツ: 人工知能への手紙 (ちくま新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

molysk

将来の人工知能へ向けた、人工知能の研究者である筆者からの手紙。人工知能が全知全能になる時代に、人間とは何か。そして、人工知能にはけっしてできないこと。人間は失敗から学ぶからこそ素晴らしい。人工知能が示す差しさわりのない解は、成長の芽を摘みかねない。人間が言葉を発する時に感じる刺激と、その言葉との間のつながり。そういった命に触れる場所は、人工知能は理解できない。人工知能は人類の英知を吸収して、人に寄り添うが、自らが幸せになることはできない。人工知能が人類の究極のパートナーとなることが、筆者の願いなのだろう。

2020/03/08

inami

◉読書 ★3.5 大学で物理学を専攻、素粒子の研究をしていたが、ある日「宇宙創生の謎を解いても、ご飯が食べられない」ということに気付き、あわてて就職、富士通で長きにわたりAIの開発をしていたという経歴には少々驚き。自閉症スペクトラム症の黒川氏、脳の感性モデルとして「男性=ゴール指向問題解決型、女性=プロセス指向共感型」を発見。今、人類が論じるべきなのはきっと、AIに何をさせるか、ではなく、AIに何をさせないかであり、幸せになることこそが、人類に残される最後の仕事になるかもしれないと説く・・興味深い意見だ。

2020/01/27

kum

人に寄り添うAIを作るには、人の感性を研究し尽くさなければいけない、と著者は言う。ただ賢くて完璧で効率的なAIが良いわけではなく、失敗もキズもそのことによる心の痛みもあってこその「感性」。それをAIにもわかるモデルにすることが著者の研究だそう。一般的に男女脳の違いと言われる「共感型」「問題解決型」の2つの感性モデルは、AIと絡めた話になるとあらためて興味深い。人間の仕事の多くがAIに取って代わられるという話ばかりが多い中で、新たな視点でAIと人間の機能の違いを理解できた気がした。

2020/06/21

B.J.

🔵帯の写真に惹かれて、購入してしまった。こういう動機も必要かも・・他の著書も読んでみたい

2020/04/18

Artemis

失敗させないと、脳は学習しない、完璧を求めず面白がるのが人生の醍醐味だし、清く正しく優秀に生きてきた人には心の痛みがわからない。失敗し、傷つけて傷ついた痛みを知ることが豊かな人生になる。 なので、失敗を防ぐための早期学習は、失敗から学ぶ貴重な機会を奪ってしまう。効率化はいらない。夢中になれるものがあれば、役に立つとか考えず、本気で取り組んでみたらいい。それが人生を楽しむということ!

2023/03/05

感想・レビューをもっと見る