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聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)

聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)

聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)

作家
東畑開人
出版社
筑摩書房
発売日
2022-10-11
ISBN
9784480075093
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聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686) / 感想・レビュー

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アキ

「聴く」ことより「聞く」ことの方が難しいのは、夫婦の会話を例にとってみても実感している(妻に指摘され)。他人の話を聞くためには、まず他人に聞いてもらう経験が必要である。日本の現代社会の根本には孤独の問題がある。内閣官房に孤独・孤立対策担当室が設置され、厚生労働省は「心のサポーター養成事業」を立ち上げた。カウンセラーなどの専門知が有効なこともあるが、世間知で心の問題の多くは解決できる。当人同士に第三者の聞いてくれる人が必要だ。そこに社会が生まれるのだから。聞くことは、ただそれだけのことが苦悩を救う力がある。

2023/02/09

ノンケ女医長

いろいろな技術が紹介されているのかと思ったが、結局は著者の自叙伝という感じ。ある程度、正直に自己開示されている点は良いとしても、肝心な聞く技法が十分に伝承されているのかどうか、疑問の連続だった。いくつかの実践例が猛々しく紹介されているが、私はいずれも、白々しく感じられ、大切に実行してみたいという気持ちには微塵もなれなかった。内容が「聞く」に集約されているわけではないので、読了感としては曖昧で、残念。

2024/06/10

ゆいまある

コロナ禍のまっただ中、人々が分断されていた時に生まれた本。難しい内容ではない。傷つけあわない生き方マニュアル。人は攻撃的な言葉を使う時、孤立しているのである。だったら誰かを攻撃する前に誰かに話を聞いてもらい、孤立から抜け出したほうがいい状態でいられる。そして孤立している人を見かけたらちょっとお節介して「どうしたの」と声をかけてあげること。感情が人に渡せるのが健康。一人で抱え込むと病的になる。成程役に立った。東畑さん、ですますより新聞に書いているみたいな「で、ある」調の文章が素晴らしい。天才かと思った。

2023/06/15

はっせー

聞くことに興味がある人や悩みがあるけど言い出せないまたは自分の周りに聞いてほしそうにしている人がいる方などに読んでほしい本になっている!そもそもきくには2つの漢字がある。聞くと聴くである。おそらく深く耳を傾けて人の話をきくのは後者の聴くであろう。そのため聞くが蔑ろにされている。そして私たちが日常で繰り広げられているのはこちらの聞くであろう。この当たり前の聞くができなくなってきている。それは社会的や要因等色々ある。その聞く・聞いてもらうの機能不全をどう改善していくのか。それを深く学べる本になっている!

2022/11/24

ネギっ子gen

【ボールのように絶望や孤独を他者に預けられると、心の空いたスペースに小さな希望とつながりの感覚が生じる。人間と人間の間には、そういう神秘が存在する】「聞く」は、声が耳に入ってくること。「聞く」の不全が社会を覆う今こそ「聞く」を再起動し、「聞いてもらう」との循環が必要、と。<【聞く技術 本質編】「なにかあった?」と尋ねてみよう。どうしてもそう言えないときには、聞いてもらうから、はじめよう。【聞いてもらう技術 本質編】「ちょっと聞いて」と言ってみよう。今はそう言えないときには、聞くところから、はじめよう>。⇒

2023/07/01

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