テロルの現象学 (ちくま学芸文庫 カ 4-1)
テロルの現象学 (ちくま学芸文庫 カ 4-1) / 感想・レビュー
karatte
再読。連合赤軍事件を契機に書かれたとのことで、それを念頭に置いての表題なのだろうけど、やはり内容に合致しているのは副題のほうだ。『群衆の悪魔』を読んだ直後だったので、冒頭や随所に現れる革命家ブランキの記載がよりリアルに感じられた。共同観念、自己観念から党派観念へと不可避的に顛倒していく運動論理と、それに対抗せんとする集合観念の象徴的暴力。次に再々読した頃には、更なる発見が待っているのだろうか。
2017/12/17
amplecutter
共産主義思想にもテロルにも非常に無知な状態で読みはじめたが、不思議に引き込まれる文章だった。小説も読んでみたい。
2014/05/10
karatte
作者の実践的方法論を示した著作が『バイバイ、エンジェル』だとすると、こちらは理論的側面を記した著作。どちらが欠けても片手落ち。
罵q
自己観念と共同観念に同時に対抗する媒体として集合観念が提起されているが、これが資本主義と如何に関わるのか、著者のアナルコキャピタリズムと合わせて検討する必要があるように感じた。
2019/10/18
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