アンデルセン童話の深層 (ちくま学芸文庫 モ 1-2)
アンデルセン童話の深層 (ちくま学芸文庫 モ 1-2) / 感想・レビュー
kenitirokikuti
祖父は精神分裂症。冴えない靴職人だった父はナポレオン軍に身を投じるが、最後には戻って狂死。母も身持ちの悪い洗濯女でアル中で死ぬ。叔母は売春宿のばばあ。母自体が私生児。アンデルセン自身は自慰癖ある童貞で、彼をホモと見る精神医学者もいる▲役満すぎないか
2015/12/12
ryuetto
ユングやフロイトなどの深層心理学の視点から、アンデルセン童話を分析した研究本。 多少こじつけがましいのは確かなんだけど、ユング派の分析で物語を解釈するのは楽しい。あと、アンデルセンの生い立ちについて、詳しく説明してあったのは面白かった。アンデルセンの童話は知られていても、彼自身がどんな人物だったのかは全然知らなかったし・・・。結構、複雑な家庭環境に育ったんだなあ。実の母親を嫌っていた分だけ、理想化された母親像が童話に現れるというのは面白いと思いました。
2005/10/08
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