わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫 ロ 3-1)
わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫 ロ 3-1) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
著者のロンブ・カトーという名前は、これまでに米原万里さんのエッセイなどで度々目にしていたのだが、名前の感じから私はてっきり日系の男性かと思っていた。ところが実際はハンガリー人の女性であった。この人はなんと5か国語の同時通訳者、10か国語の通訳者、16か国語の翻訳者である。多くは欧米の言語であるが、中国語と日本語といった異質なものも含まれている。そもそもハンガリー語自身が欧米諸語の中では異質なのだが。しかも、それらの外国語の習得は、本を頼りにほとんど独学で行ったようだ。そんな彼女の外国語学習法ー耳を傾ける⇒
2021/07/28
AKIKO-WILL
語学学習のモチベーションアップのために読みましたが、案外難解で自分のアタマではなかなか消化できない部分もありました。ロシア通訳者であり、エッセイストの米原万里さんが訳したこの本。ロンブカトーさんって女性だったんですね。ハンガリー出身の彼女が16ヶ国語を習得したハウツー本ですが、読んでいて凄いです。留学したのではなく独学で学ぶ彼女。語学学習は、やはり短期間集中と基礎をしっかりすること。この本で書き留めた所は、「詩人ゲーテはある時言った。外国語を知らぬ者は、自国語を全く知らない」なるほど。
2016/05/25
ケディーボーイ
いわゆるハウツー本ではないので、これを読んで効率的に外国語が学べるという感じではない。 ひたすらに地道にやってくこと、かつ楽しむことが大切なんだなぁと実感。
2024/04/17
おさむ
米原万里さんが唯一残した翻訳書というので、古本屋で購入して新幹線で読了。25年間で日本語をふくむ16の言語を身につけたという通訳者の本です。題名のようなハウトゥーは18章のみで、その他の章は外国語を学ぶコツや心得、通訳業の苦労やこぼれ話。結局は、週2、3回、本を読み、なるべく辞書は使わずに前後の文脈で類推して語彙を増やしていき成功体験を重ねるオーソドックスな手法だと言います。失敗も大きな糧になるので大切だそうです。外国語学習の結果は、消費された時間+関心度÷羞恥心という方程式は、思わず首肯しました笑。
2018/05/05
KAZOO
これを書いた人はハンガリーの人なのですね。それをまた語学の達者な米原さんが訳しておられるので、興味を持ちました。一度も海外へ出たことがない人がいかにして16ヶ国語をマスターしたのかということが詳しくきちんと書かれています。今はやりのノウハウ本とはちょっと違う感じがしました。好感が持てます。ただやはりそれだけマスターするには最終的には何事も忍耐力と持続力が必要なのでしょうね。
2014/08/27
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