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美術の解剖学講義 (ちくま学芸文庫 モ 5-1)

美術の解剖学講義 (ちくま学芸文庫 モ 5-1)

美術の解剖学講義 (ちくま学芸文庫 モ 5-1)

作家
森村泰昌
出版社
筑摩書房
発売日
2001-02-01
ISBN
9784480085993
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美術の解剖学講義 (ちくま学芸文庫 モ 5-1) / 感想・レビュー

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ほじゅどー

★★★★壁は正面から乗り越えるのではなくトンチを効かせて壁を置きものと考えると迂回路を発見出来る。カルティエ・ブレッソンの決定的瞬間には反復イメージのリズムやしっかりした骨組みが隠れており、幾何学的抽象画家のピエト・モンドリアンの絵と共通点がある。マン・レイの写真「カザティ侯爵夫人」は失敗から生まれた傑作。2.7.16秒。絵画とは見ることと見られることとの分業のシステム。その鉄則を鏡を使って壊したラス・メニナス。美(ビューティ、アート、エステティック)とは未来に向かって振り返ること。美はまがいものから。

2017/06/20

slowlifer

画廊での講演の書き下ろし/「山を解釈する際、画家はカンバスに描く。科学者は数式で解明する」。外界の現実・情景に潜んでいるもの、心の闇、美醜などを、自分が武器とするフィルター(感覚や技術)でとらえて表現する。時には見えない現実が浮き彫りになる/和風な美。例えば、手紙、書、宗教的観念がボーダーレスになった作品。西洋の「YES・NO」の世界と対照的/「美は未来に向かって振り返る」。ギリシャ・ローマとルネッサンス。過去の「まがいもの」としての未来志向の美しさ/芸術には人間を助ける力があるかもしれない。

2015/05/19

「はっきりしたコンセプトがあるくらいなら、作品作りなどそもそもするだろうか。わからないから、なにかをするのではないか。」「コンセプトを明快に言えないと、本当に芸術家として失格なんだろうか。」という著者の問いには共感を覚えた。確かに言葉で作品を説明することは重要だけど、でもそれと同じくらいに、いやそれ以上に、言語化できないもの、もしくは言語化するとかえって損なわれてしまうものも重要なのではないか。言語の外部の領域の方が広大なのだから、非言語的な身体や無意識というものがもっと顧みられてもよいように思う。

2016/04/15

   ぬ

ともかく見方を変えてみる。意味しか見出せなさそうでも、形式を見出してみる。形式の意味を考えてみる。どうしようもなさそうなものごとの使い方、ものやことの使用方法を考えてみる。ありふれたものの来歴を、少し、足労して調べてみる。自分とは次元が違いそうなもの・ことも、真似できないか試してみる。そこで得た発見が、どうしようもなさそうでも、使い方を見い出してみる。こうしてコンセプトの受け取り方=見つけ方=作り方が身に付きはじめる。そして、自分は、どうしようもない凡庸な独り、であることをやめられる、ようになりはじめる。

2015/12/17

i-miya

2005.10.15    深井晃子解説 アンドレ・マルロー『空想美術館』 被膜=服 自分の可能性を見出す P244 奈良西田画廊 西田孝作 P017 和菓子日記 父=緑茶の商売 P062 アーネスト=サトウ 京都市立芸術大学 1990死亡 大徳寺 長玉500m 望遠 昭和天皇 ウォッカ買走り アンリ・カルティエ=ブロッソン 友人 写真家 1908生まれ、現役写真家 マグナム集団 キャパ 

2005/10/15

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