江藤淳コレクション 3 文学論 1 (ちくま学芸文庫 エ 7-3)
江藤淳コレクション 3 文学論 1 (ちくま学芸文庫 エ 7-3) / 感想・レビュー
しゅん
「奴隷の思想を排す」を読んだのだが、単体での登録がなかったためこちらで登録。江藤にとって、「自然」は支配すべきものであって、「自然」に支配される「奴隷」を攻撃する、というのが本書の立場。そのうえで、詩における呪術的な力に頼ることも「自然」への隷属であるとしている。とはいえ、詩というジャンル自体は否定していない。詩的なものを遠ざけ、中村光夫に準拠するという点では、蓮實重彦に近い。元気に国粋主義をやってるところは少しほほえましい。
2023/10/23
肉欲棒太郎
「奴隷の思想を排す」「作家は行動する」「自由と禁忌」などの批評や、大江健三郎、石原慎太郎、三島由紀夫などについての作家論を収録。基本的に作家論は手厳しいものが多い。文学と政治の不可分性について考える。
2016/07/03
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