カミとヒトの解剖学 (ちくま学芸文庫 ヨ 5-2)
カミとヒトの解剖学 (ちくま学芸文庫 ヨ 5-2) / 感想・レビュー
井月 奎(いづき けい)
養老先生若き日の著作でして、若さゆえのとんがり具合から、分からなきゃ読まんで結構、な感じもちらほらと。ええ、ワタクシ分からんところ多いですが、しかしわかるところは抜群に面白くて、ちょっとものを見る目が変わります。人の脳は種の存続以外のことまでも思考できるまでに発達して、すこしものをずらしてみることができるようになり、それはアナロジー的思考が可能になり、ほとんどのものをシンボル化できるまでになった。それらは宗教を生み、死体を不気味と思わせる……。さあ、皆さん読んで私にアナロジーを用いて説明してください。
2018/12/17
月をみるもの
多分この本が単行本で出た頃に大学院の集中講義で話を聞いた。普段から死体ばっか見てるせいか、なかなかオモロイこと言うオッさんやな、、、とか偉そうなことを思っていた自分の若さ・馬鹿さが恐ろしい。。。
2019/09/13
ハチ
比較的初期の養老本。仏教を下敷きとしながら人や社会などを紐解いていく。 最後2つの章が圧巻。 視覚と聴覚系の対比や関係を量子力学に投げ込むの養老節が炸裂。それをニーチェの作品から引いていたのは初見だったので勉強になった。
2023/06/19
本とフルート
ときたま文庫の解説などで見かけるお名前で、以前から気になっていた養老孟司さんの本。宗教と人の関係を、人間の脳という視点から考える。普段はあまりにも常識すぎて、意識さえしていない事柄に目を向けさせてくれた。自分の生きる世界でいっぱいになりがちな昨今、俯瞰する立場も忘れないようにしたい。
2021/01/09
カネコ
○
2017/01/13
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