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時間論 (ちくま学芸文庫 ナ 8-1)

時間論 (ちくま学芸文庫 ナ 8-1)

時間論 (ちくま学芸文庫 ナ 8-1)

作家
中島義道
出版社
筑摩書房
発売日
2002-02-01
ISBN
9784480086839
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時間論 (ちくま学芸文庫 ナ 8-1) / 感想・レビュー

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coaf

中島義道ということで読んでみたが、実際のところ僕はあまり時間には興味がないようだ。そのうち真剣に考えてみたいと思ってはいるが、今のところは「死とはどういうことか」、「私とは誰か」のような問題の方が大切に思われる。内容が難しくて気合を入れないと理解出来ないので(もしかしたら気合を入れても理解出来ないかもしれないが)、これ以上読んでいくモチベーションが保てず、途中で断念。またいつか再読することになるかもしれない。

2013/06/13

heroworld

大森荘蔵、野家啓一氏らの著書を並行読みしながら。 <いま>はあくまでも過去における<いま>との関係において<いま>なのであり、それ自体としての<いま>をとらえようとした瞬間に<いま>は消え去り時間は消え去るのである。<いま>とは時間の限界という場なのである。

2016/09/27

yakisoba

 自己認識における時間とは、過去の情報の積み重なったものであり、「現在」という極めて断片的な時間は厳密に言えば存在しない筈である。我々が思っている「現在」とは一体何なのか?ということを哲学的に考えている。極めて難解な構成だが、日頃時間に追われて疲弊している人が考え方を変える起点として読むのにお勧めする。

2012/01/14

umechi

まず気になる章から、では次はこちらへあちらへと読んでいたら順序立てて読むことになり結局全て目を通した。過去中心主義という著者ならではの表現で名のある哲学者を次々と批判の対象にする。特に目を留めたのは大森氏の論理を突き詰めるところで、なぜ『いま』を語るには過去が必要かを明らかにしていく。分かったようで分からず、AだからBになるその根拠がつきとめられないこともしばしば。今を起点にして、過去から未来へ流れゆく"時間"は錯覚なのか。今は点ではなく、過去とのその関係によって浮かんでいる?興味はつきない…

2022/11/26

かとう あき

現在中心主義から過去中心主義へ。ベルクソンやフッサール、大森庄蔵らの議論を退けるべく彼らの批判したカントを解釈しなおしている。個人的に生になったところは思考実験において出てくる「エピソード記憶」についてだった。この部分に関してはエリアスが「時間について」で(きちんと)考察しているようなので読んでおきたい。

2013/06/08

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