否定的なもののもとへの滞留 ちくま学芸文庫
否定的なもののもとへの滞留 ちくま学芸文庫 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
1993年初出。重厚な大部。ヘーゲルの理性の狡知の問題。彼によれば、不可能性の証明は、神自身によって与えられている(067頁)。ラカンは性的差異を「性化の定式」で形式化しようとした。高校数学Aで出てくるような集合記号で説明がある(112頁)。セクシュアリティとは、生きものが象徴秩序に巻き込まれることの行き詰まりが、普遍性秩序である限りの象徴的秩序につきまとうデッドロック、矛盾が生きる身体に与える効果(113頁)。エスニシティ論では、スロヴェニア人はスラヴでなくエトルリア起源を証明しようとする(389頁)。
2013/08/29
なっぢ@断捨離実行中
ドイツ観念論も時折例証に出される映画ももちろん見ていない身には最終章以外ちんぷんかんぷんなのであった。自分の中でジジェクとはまずもってラカン派精神分析を理論的背景に持った時事評論家なのだと改めて確認した次第。
2018/01/02
zuckermen08
ずっとめんどくさそうな人だと思ってた。でもジジェクってこんなにcoolだったんだね。ごめんなさい。
2013/10/28
チョッチュネ
僕の初めてのジジェク本です。
yutoji
★★★★★ [原1993:訳1998-2006] おもすろかった〜!それにカント・ヘーゲル・ラカンの勉強にもなりました☆ 2009.10.13-17.
2009/10/17
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