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クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫 モ 10-1)

クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫 モ 10-1)

クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫 モ 10-1)

作家
茂木健一郎
出版社
筑摩書房
発売日
2006-03-09
ISBN
9784480089830
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クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫 モ 10-1) / 感想・レビュー

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夜間飛行

クオリアとは《「ヴァイオリンの音の質感」「薔薇の香りの質感」など、感覚を特徴づけるユニークで鮮明な質感》と定義される。人の心について考える時、著者がぶつかった壁は主観性の問題である。主観性とは感覚で捉えたものを「○○である」と認識するメカニズムのことだが、機械と人間の違いはどうやらこの辺にあるらしい。その謎を解くため、ブレンターノという哲学者の説く「志向性」(「○○へ向かう」心の働き)という概念を使っていく辺り、とても面白かった。心や認識がどこからどうやって生まれたかは、宇宙の始まりに匹敵する謎だと思う。

2013/08/11

ゲンショウ

古本購入、拝読。西洋哲学への違和感の所在に気づきを呉れた本。所謂、物心二元論。人は、心を持つが故、特別で在ると…。多分に偏見が入って居る事は、認識して居ます…違うな。俺は、そんな上等なもんじゃぁ無い!ってのが正直な気持ちです。だから、魂の座も、内なるホムンクルスも、必要としない近年の脳生理学の成り行きに、自虐的な悦びを感じて居るのでしょう…。我ながら、ねじ曲がって居ります…が、面白い本でした。

2013/11/12

りえこ

分かりやすく書かれているのに思ったより興味がわかずよくわかりませんでした。又、読み返します。

2017/12/07

ken

鮮やかな薔薇の色、香ばしい珈琲の香、美しいピアノの旋律。これらは全て脳内の物理的な現象に過ぎず、ニューロンの発火によって科学的に説明されるのだが、なぜそのように具体的に独特で豊かな質感を持って「私」に経験されるのかは説明することができない。「私」にとって最も身近で当たり前の経験たちは言語化も数値化も記号化もすることができないのだ。この「心脳問題」という科学や哲学における難問を分かり易く概括した入門書。丁寧に言葉を紡ぐ筆者の読者に対する誠実な姿勢が端々から感じられる。

2017/09/23

yuki-m

我々が世界を色鮮やかなものだと感じるのは、対象の世界のクオリアが多様なのではなく、それを認識する志向性と結び付けられた言語的認識が多様だから。ということなのか、やっぱり難しいな・・・

2010/02/23

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