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フ-コ-・コレクション (1) (ちくま学芸文庫 フ 12-2)

フ-コ-・コレクション (1) (ちくま学芸文庫 フ 12-2)

フ-コ-・コレクション (1) (ちくま学芸文庫 フ 12-2)

作家
ミシェル・フーコー
小林康夫
松浦寿輝
石田英敬
Michel Foucault
出版社
筑摩書房
発売日
2006-05-10
ISBN
9784480089915
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フ-コ-・コレクション (1) (ちくま学芸文庫 フ 12-2) / 感想・レビュー

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マウリツィウス

【『《狂気と普遍》』】古典と古代、ジョイスとエーコ、ギリシャと現代思想、フーコーとフーコー、「『狂気』を巡る問い」。《正体と真実》、「《姿を現していく》」。《その『真実』とは「何か」》、《「ヒトの思惑」とは必ずしも『永遠』を意味しない》。《『狂気と葛藤』を「経巡る」》。《「『真実の姿』とは偽ることがない」》。《『鏡』に宿る「謎」、「『鏡』には必ず映る」、「その個人の本性」》、《「偽ることなき姿を見据えよ」、「それは『貴方』なのだから」》。/《ヒトのウソの無い姿を見たい》、「今後、読書の目印へ」。:20世紀

2015/03/22

白義

狂気を主題にしたフーコーの問題意識の一貫性とともに、その方法論の変遷、時代からの影響も読めるアンソロジーである。処女論文では夢自体を意味を読み解くためのメッセージではなく、それ自体が想像力の起源となる独創的な内的リアリティで描いているが、その後の論文はむしろ歴史的、社会的に西洋が以下に狂気が他の概念とともに編成され、時代の中でどう位置づけが変わっていったか、というのを文学や心理学史からも読み込み一気にその後のフーコーの思想になっていく。総合的人間学の構想から人間というものの解体へという歩みを読み取れる編集

2016/12/22

ラウリスタ~

狂気について。なんか読んだことある文章多いなと思ったら思考集成とだだかぶりだからか。日本訪問時のインタビューも分かりやすいし面白い。彼が自らを哲学者だと自認しない理由が面白かった。哲学が大学教授の仕事となり、かつて哲学で行われていたことが、今は違う名前で呼ばれている分野で行われているからなのか。ヘルダーリン、ルーセルとかも少しは読むようになったからか、昔ほどの抵抗なしにすらすら読める。

2014/03/02

訃報

半分も意味はわかってないけど、部分的にでも、何かが自分の中に根付いてきている感じがする。夢とは何か。狂気とは何か。真理をあらわにする狂気。すべての創作行為は狂気なのだということ。自分がなぜ昔から狂気というものに興味を持っているのかが分かってきた。

2017/01/25

2兵

のっけから難しくて挫折しそうになったが、分からないまま読んでいったら、後半の清水・渡辺との対談、及び最後の『狂気と社会』が判り易かったので何とか助かった。狂人は元々西洋では真実の代弁者、日本では聖なるものの代弁者として、社会の周縁に追いやられてはいたが、社会の内部に広く分布、受け入れられていた存在。それが資本主義社会が発達した17世紀以降、監禁・強制労働といった警察力に基づくシステムの誕生により、完全に疎外、排除された存在と化してしまったというのが本書で語られた事の一つ(映画『カッコーの巣の上で』を彷彿)

2020/09/14

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