フ-コ-・ガイドブック: フ-コ-・コレクション (ちくま学芸文庫 フ 12-8)
フ-コ-・ガイドブック: フ-コ-・コレクション (ちくま学芸文庫 フ 12-8) / 感想・レビュー
ころこ
フーコーの入門書は数ある中で、本書は基本的な導入部分が省かれており、その代わりに何をどう読んだら良いのかという実践的なことに応えているようにみえました。大枚叩いて箱付きの大著に向かい、玉砕する以外の方法が示唆されています。
2018/09/29
なっぢ@断捨離実行中
ブックガイドということで、執筆陣も中立的な記述を心がけているので安心して読める反面、物足りなさもやや感じたり。「権力から主体へ」と関心領域が移動していく後期フーコーは簡素な文体も去ることながら、そもそも著作が少なく、講義録でその穴を埋めなければいけないため、本書に収録されたフーコー本人による講義録の概要は特に貴重だ。
2017/02/26
ラウリスタ~
フーコーの作品、講義の大まかな流れとか、ちょっとした年譜とかある、単行本自体は数が少ないので、講義録とかの出版が重要だってことが分かった。『知の考古学』とかは、大衆化されそうになるのを恐れて、あえて敷居を高くしてるんだな。とっつきにくいフーコーを、どこから攻めていくかの攻略本的に使える。
2012/12/10
レートー・タト
再読。フーコーの人物像、及びその主要著作について簡単な紹介がされている。また、フーコー自身が自分で行ったコレージュ・ド・フランス講義の要旨をまとめているものが雑観できる(最後の二講義は書いてないのか載っていない)のと、ダニエル・ドゥフェールのまとめた詳細なフーコー年表はこの本の便利なところ。ただし、フレデリック・グロが忠告してくれているように、フーコー自身がまとめている講義要旨は時折少しズレていることがあるので注意が必要。なにはともあれ未だ未刊の魅力ある講義録の早期編集・刊行が望まれる。
2010/12/16
fritzng4
遥か昔に購入した『狂気の歴史』も10ページくらいで放り投げてからも幾度も読もうとしては挫折したフーコー。ガイドブックだからと言って決して読みやすいものではなくてちまちま読んでも数ヶ月かかった。細密な年譜が興味深いです。
2018/12/25
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