日本数寄 (ちくま学芸文庫 マ 25-2)
日本数寄 (ちくま学芸文庫 マ 25-2) / 感想・レビュー
こきよ
松岡正剛の博識ぶりは宛ら森の様である。森に入ることは誰にでもできるが、抜けるとなると生半可な知識では痛い目にあう。数寄という概念もまた然り。神道や仏教、連歌や茶の湯、或いは浮世絵や能。複眼的な思考を持ち合わせて居らねば、木を見て森を見ずになってしまう。故に面白いとも言えるのだが…只々己の浅学が身に沁みる。
2015/02/08
小豆
特定の時代やモチーフを論じたものではなく、日本文化に通底する趣向を抽出する著書。数寄とは、「何かの特徴や徴候を梳いて漉いて、好いて透いていくことで、風情や風趣にたいする執心」とのこと。著者の圧倒的な博識にひたすら驚愕の連続だった。日本史、文化史、仏教、茶の湯等の基礎知識が乏しい自分にはその大半が理解できなかったのが悔やまれるが、著者の碩学に身を委ね、知的冒険を堪能できた。時代や文化を学ぶ際に、その内奥にある趣向に考えを巡らせることの重要性が示唆されている。
2018/04/25
A.T
最近はこの手の本がどんどん出版されて、嬉しいやら悔しいやら。昔、自分が日本画を学んでいた頃にこんな文庫本が手軽に手に入っていたら…今とはまったく違っていた気がする。個々に存在する日本画の系統がスッキリ整理されています。
クリイロエビチャ
現代の博覧強記といえば荒俣宏か松岡正剛か。とにかくほとばしる知識の量に、読み手は圧倒されるばかりだ。たぶん、わかりやすくレベルを落として語ってくれているのだろうけど、私にはまったくわからない。文様やらなにやらを微細に解説してくれているのだが、図説が無いので結局どんなもんだかイメージがつかない。こういう本こそ電子書籍で読みたいなぁ。カラーの画像多数ほしいし、わからない言葉はすぐに調べられるし。要するに、この本を読むには読者側にかなり高度な前知識が必要ということ。じゃないと「ほー」という感想でせいいっぱいだ。
2013/02/19
うりぼう
♪スキ、スキ、スキ、スキ、一休さん。
2007/05/20
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