官能の哲学 (ちくま学芸文庫 マ 15-3)
官能の哲学 (ちくま学芸文庫 マ 15-3) / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
裏表紙の紹介から思っていた中身が読んだら違っていたのでびっくりしました。文学や映画から見る官能というよりは表象論の考察です。しかし、メディアと表象の関係性、コンピューター・グラフィックで作るリアルな映画の撮り方による現実感の乖離への批判は結構、興味深いものがありました。
2013/05/20
ぷらんとぱいん
蓮實重彦を想起させる、論考を形づくる文章の連なりそれ自体が論じている内容に寄って、停滞と表層をなぞるような独特のリズム。そして何よりエロに対する飽くなき探究心。インテリジェンスとド助平であることは矛盾しないのだ。
2018/12/21
じめる
最近は順調な=大きな引っかかりのない読書をしていたが、これは満足のいく停滞を与えてくれた。表象とメディアについてはおそらく十分といえる理解はできていないだろうが、自分なりにこれから得たものとしては、文学を読むことはいかにエロチックなパンチラを模索するかなんじゃないかと。欲望は倒錯的なものであり、宙吊りにされる、引き伸ばされるものであるから。
2013/05/27
sk
面白かった。
2013/03/05
Kiyoko
松浦先生が、フランス文学について書かれた専門書。多少、読みづらいのは、否めない。難しかったけど、何とか読み切った。と、思ったら、面白そ〜って言う友人に貸し出して以来、帰ってきてない 苦笑。ちなみに私が読んだのは、岩波書店ハードカバーヴァージョンです。
2012/12/28
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