日本流 (ちくま学芸文庫 マ 25-4)
日本流 (ちくま学芸文庫 マ 25-4) / 感想・レビュー
k.m.joe
多様で一途な日本・・・簡単には解釈できない言葉だ。日本らしさを考える時、ついつい和風で情緒のあるものだけを取り上げがちだけど、正剛さんはもう一歩深く踏み込んでいる。この本から繋がっていく世界が随分ある。そこも含めて今度は読者、そして日本人が踏み込む番だ。
2012/05/20
鎌倉 幸子
日本は「多様な一途」な国。それは「日本はずっと不安定であるがゆえ」の宿命である。今年(2014年)は自然災害も多かった。政治も経済もなんとなくすっきりしない年だったのではないか。その中で生きなければいけない私たちへのヒントがこの本の中にはある。何度も読み、それを探し、自分のものにできればと思った。
2014/12/26
スエ
これは何度も読み返さなければいけない。そういう本。
2015/05/10
はちくま
義太夫とか茶碗とか庭とか好きなんだけれど、今まで系統だてて考えてこなかったな、と反省。確かに日本独特の「間」を説明するのは難しい。
2013/09/25
壱萬参仟縁
読書の大家による好著。山片蟠桃は、経世済民を懐徳堂に学んだ。今も重要なポリティカル・エコノミーであるが、これは松岡氏によると「経済だけをとりだしてエコノミーにあてたところが、江戸の経世済民学と明治以降のエコノミクスとのちがい」(p.195)であるとする。エコノミックアニマルや、ホモエコノミックスの時代から、どうポリティカルエコノミーの時代に戻せるか、問われているだろう。
2012/04/12
感想・レビューをもっと見る