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歴史・科学・現代 加藤周一対談集 (ちくま学芸文庫 カ 13-4)

歴史・科学・現代 加藤周一対談集 (ちくま学芸文庫 カ 13-4)

歴史・科学・現代 加藤周一対談集 (ちくま学芸文庫 カ 13-4)

作家
加藤周一
出版社
筑摩書房
発売日
2010-07-07
ISBN
9784480092946
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ジャンル

歴史・科学・現代 加藤周一対談集 (ちくま学芸文庫 カ 13-4) / 感想・レビュー

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シタン

加藤周一が総勢8名の一流プレイヤーと繰り広げる知的ジャムセッション。共演者は丸山眞男、湯川秀樹、サルトルなど錚々たるメンバー。即興的掛け合いは、時に一流であるがゆえのずれが生じてとてもスリリング。お気に入りの湯川博士が発した綺羅星の如きアドリブの一部を紹介しよう(記憶を呼び起こしているので若干改変されてます)。「科学と宗教は本質的に対立するが、仏教だけは少し違う」「荘子は西洋的近代科学に対する最も痛烈な批判であり、同時に優れた科学書である」「科学の本質は合理的思考にあらず。始まりは非合理であったのだから」

2018/06/19

モリータ

湯川秀樹もすごいと思ったが、渡辺一夫との諷刺文学とユートピアの話が、渡辺一夫の語り口とともに面白かった。

2015/04/30

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

全体的に面白くなかったが、印象的だったのはp226~227.「芸術はね、芸術家その人の経験の特殊性を通じて世界の全体を、ある意味で理解するというか、とらえようとするところの、絶望的な計画ですよ。」云々という箇所。ここに加藤の思索のモチーフが表れている。この辺を掘り下げて検討すること。そこに現れる〈個〉(=私)の意味と位置づけ。自己回帰的な思考の中で繰り返される「文学とは何か?」という問い。この辺を徹底的に突き放して考えること。

2014/08/18

壱萬参仟縁

加藤さんの芸術観は、「芸術は発展するけれども、進歩しないという考え」(p.126)の持ち主である。評者も、ダーウィンの進歩史観には違和感をもっているので、芸術はそういうものだといわれれば合点がいく。とりたてて目標などなく、芸術家や鑑賞者のレベルが上がっていくことはあるが、違うものさしが大事でもあり、ひとつのものさしではない、ということを言っているのかもしれない。

2012/05/08

じろう

全員鬼籍に入られたのかなあ。僕の大学時代の一流評論家の方々。久野さんの言う学問の自由に関して現在は学術会議の選考に関して国民一般も政府側に立っているような風潮を考えるとなんとも表しがたい気になる。サルトルの日本文化論も溢れる現在の欧米観光客と変わらない。西嶋さんとの対話中国と日本の同文同種の否定も一周回って米中対立の状況を考えるとやっぱ血は水よりも濃い、米中共に理の国家と言う共通性はありながら日中の切り難い関係性を感じてしまう。

2023/01/19

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