近代ヨーロッパ史 (ちくま学芸文庫 フ 3-2)
近代ヨーロッパ史 (ちくま学芸文庫 フ 3-2) / 感想・レビュー
ラウリスタ~
放送大学教材をもとにしたもの。ヨーロッパの世紀であった19世紀を中心に。人口、工業化、都市化の各国比較の表が面白い。人工面では、1800年にはフランスとオーストリアが二大大国だったのが(ロシア除き)、100年でイギリス、ドイツの激増、フランスのみ早くも伸び悩み(だから世紀末仏ではドイツに勝つための多産という議論が)。農業人口は、イギリス、ドイツでは激減するが、フランスでは半分にも減らない。イギリスに遅れ、ドイツに完全にキャッチアップされる仏。政変の多さも一因。フランスの変化は直線的でドイツは指数関数的か
2021/06/15
とうゆ
近代ヨーロッパ史がトピックスごとにコンパクトにまとめられている。普通の教科書よりは面白いかな。
2015/07/31
かんがく
既視感あると思ったら昨年読んだ同作者の興亡の世界史シリーズの1冊とほぼおなじ内容だった。
2024/09/01
うえ
歴史は繰り返される、とレーニンが考えはじめた端緒。「ヨーロッパ外への投資が…1870年代から拡大していくことになる。これはレーニンによる帝国主義の定義、すなわち資本主義の最高段階としての独占と金融資本による支配、という理解の仕方の根拠となった状態である。ただし、レーニンはマルクス主義的な唯物史観にもとづいて、第一次世界大戦下のヨーロッパ情勢を分析し、つぎは自分たちの社会主義の出番だ、ということをいわんがために、このような定義を提起した、という点には注意しておこう」
2019/08/12
クレストン
フランス近現代史が専門の方による近代ヨーロッパ史の概説書。元は放送大学のテキストであった。変遷を順にたどる内容ではなく、章ごとに思想、経済、農業・都市、文化などに分けられて解説されている。連続性は薄めなので気になる・興味がある部分だけ読んだりすることなどができる。また、先のとおり元は教科書なのでフラットな視点で書かれているので、作者の主張が強くて気になる...みたいな事もないと思います。入門書として読むのにちょうど良い本です。
2021/11/20
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