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公共哲学 政治における道徳を考える (ちくま学芸文庫 サ 28-1)

公共哲学 政治における道徳を考える (ちくま学芸文庫 サ 28-1)

公共哲学 政治における道徳を考える (ちくま学芸文庫 サ 28-1)

作家
マイケル・サンデル
出版社
筑摩書房
発売日
2011-06-10
ISBN
9784480093875
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公共哲学 政治における道徳を考える (ちくま学芸文庫 サ 28-1) / 感想・レビュー

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佐島楓

アメリカ人にとっての国家、自由、福祉へのスタンス(これが知りたかった)、倫理、商業主義などについて語られた本。テレビでの印象と違わず、多くの質問が読み手に投げかけられ、考えることを求められる。アメリカの抱く問題は誠に深く、フェアに答えを出すのが難しい。カントやロールズが普通に引用されるので、いずれは読んでおかねばなあ・・・。

2013/04/08

うえ

「ローティはデューイを、善に対する正の優先を唱えるリベラリズムの信奉者として位置づけようとした。だが、デューイはカント派でも、権利を土台とするリベラル派でもなかった。それどころか、市民の道徳的・精神的エネルギーに依拠する公共領域の育成に関心を寄せたことから、実際にはこんにちのコミュニタリアンの盟友だと考えるほうが自然である」これは鋭い指摘で、反論は難しそうだ。「ローティの哲学的創意はなかなかのものだ。なにしろ、デューイのプラグマティズムから、デューイ本人の主張とは正反対の理論を引き出しているのだから。」

2022/01/18

Nobu A

マイケル・サンデル著書実質3冊目。やはりサンデル教授本は講義形式の方が良い。と言うか、大学生相手に難解な哲学を噛み砕き、卑近な社会問題に落とし込み、問いかけるので格段に咀嚼しやすい。本著は論文集。「アメリカの市民生活」「道徳と政治の議論」「リベラリズム、多元主義、コミュニティ」の三部構成で一貫して公共生活を突き動かす道徳的・市民的ジレンマを考察。比較的無味乾燥な文体に哲学が詳述されると、門外漢には正直お手上げ。後半流し読み読了。しかし、手元にある最新刊「実力も運のうち 能力主義は正義か?」は楽しみ。

2021/06/08

あかつや

アメリカの公共生活における道徳の問題についての小論を集めたもの。同著者のベストセラー本に比べると、よりその時々のアメリカの事情に沿った内容になっている。あの国はあれでものすごく特殊なので、そのまま日本に当てはめてああだこうだってのはできないが、アメリカ政治の背景にある思想的流れを辿る感じで面白かった。アメさんも大変っすね。基本的にアメリカ人とは深い部分では通じ合えないと思っているので、こういうの読んでいろいろ考えるのはいい。違いをよく知って、上っ面くらいは尊重しあう。異文化との接触は同化じゃダメなんよな。

2019/11/14

ティス@考える豚

読むべきじゃなかったなぁ。生半可な知識では読めません。実際、私がそうでした。アメリカの政治や思想に詳しくないと、理解できません。一応わかりやすくて「あー、なるほど」とは思うんですが、後から考えてみると基礎となる部分を勉強してないことに気づきました。日本でも共通する項目のある一部・二部はともかく三部はちんぷんかんぷん。話題だからってむやみに読むべきではないですね。

2013/01/13

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