間主観性の現象学その方法 (ちくま学芸文庫 フ 21-2)
間主観性の現象学その方法 (ちくま学芸文庫 フ 21-2) / 感想・レビュー
∃.狂茶党
本書は草稿をまとめたものから、さらに整理したもの。 これまで読んできたフッサールに比べて、文章が読みやすいような気がする。 これは翻訳が優れているのではないだろうか。 内容的には相変わらず難しい、事前に『デカルト的省察』を読んでおいた方がいいかもしれない。 原注と訳注があり、原注には全集編集者からの注が含まれている。 面倒でも、いちいち注にあたったほうがいいかも。 (本文を読んで注は注として別個に読むのには向いてない)
2024/01/13
鏡裕之
我思うゆえに我あり。デカルト以降、哲学は「我(自分)」をベースに展開してきた。他者(自分以外の他人)は入れてこなかった。初めて他者を導入したのが、フッサールである。自分の中に主観はあり、他者の中にも主観はある。にもかかわらず、なぜ理解し合えるのか。なぜ、客観が成立するのか。それを説明する超越論的枠組みとして考え出されたのが、間主観性である。その間主観性についての膨大な原稿から抜粋した、テキスト集が本書。個人的には『デカルト的省察』(岩波文庫)の方がまとまりがよく、読みやすい。
2013/10/11
home alone
現象学のほぼ全部網羅されてる(あんま知らないけど)ぽい。ごちゃごちゃしてるけど、結論は単純。だと思う。現象学知りたくて原著読みたい人はいいんじゃない。この本を読んでも大して感動しない僕はへーゲリアンだと思った。
2012/11/02
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