ベンヤミン・コレクション (6) (ちくま学芸文庫 ヘ 3-10)
ベンヤミン・コレクション (6) (ちくま学芸文庫 ヘ 3-10) / 感想・レビュー
シンドバッド
正に副題の通り 断片とはいえ大きな力を感じ 魅了される。 やはり いずれは7パサージュ論を読みたい。
2015/11/02
呑芙庵
これだけの仕事をしてくださった訳者方にほんとうに感謝している。
2017/07/18
roughfractus02
何度でも、あるいは、ふと...2つの時間は全体を描こうとして果たせず、意志に反して湧き出る断片の反時間的性格だ。断片は時間の届かない絶対を指示する。割れた壺の欠片に全体を投影できないほど混乱と無力にある時、投影不能な空間が断片の新たな編成の可能性を垣間見せる。そう見えるのは著者の創作が短さ、儚さ、移ろい易さをテーマとするからではない。文字が出来事を捉えられないように、記憶は過去を捉え切れないのである。アフォリズムやソネットは何度でも読まねばならないが、それが理解されるのはその時点ではなく、別の瞬間である。
2017/02/14
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