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書国探検記 (ちくま学芸文庫 タ 4-3)

書国探検記 (ちくま学芸文庫 タ 4-3)

書国探検記 (ちくま学芸文庫 タ 4-3)

作家
種村季弘
出版社
筑摩書房
発売日
2012-12-10
ISBN
9784480095077
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書国探検記 (ちくま学芸文庫 タ 4-3) / 感想・レビュー

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HANA

書物に関するエッセイ。に留まらずその内容は書物だけに留まらず、あっちに移り、こっちに流離い。ただその浮遊感覚がなんとも言えず心地いいのは、独特の文体と作者の背景にある膨大な知でしっかりと地に付けられているからだと思う。内容も捕物帳のあれこれから、家畜人ヤプーとマゾヒズム、東京の昔、稲垣足穂、等多岐に渡っているが、そのどれもが心地よく酔わせてくれるよう。自分もこのように本を読みながら、それを手がかりにあちこちに翼を広げれるようになりたいものです。

2013/01/06

miroku

珍しい本の情報収集が出来るかと期待したが、目的を果たせず。だが昭和の懐かしい匂いを堪能した。

2014/05/06

feodor

種村さんの書評の嵐。なんともすごい。そして、おもしろそうではある。本を新たに買い続ける言い訳だとか、書痴エッセイでもあるし、変幻自在な感じが素晴らしい。

2013/02/15

あーしぇ

電子書籍が普通の時代に生まれる今後の世代には、きっと迷い込むことすらできない書物のラビリンス。紙の本があるうちは、私もずっとこんな世界に溶け込んでいたい。

2013/01/06

戦後すぐの読書体験などの話が興味深かった。当然のことだが人の数だけ、その生きた時代の数だけ異なる読書体験があることを実感した。著者の作品の中では割と軽めの書評を収めた一冊。軽妙洒脱な文章は本が後半に進むにつれて加速していく気もする。(そういう効果を狙った編集なのか)収録作品の中では「読まないことの擁護」が特に印象的だった。本を単なる「紙の束」としかとらえない考え方に対する鮮やかな提言。著者独特の読書論である。

2016/04/13

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