山口昌男コレクション (ちくま学芸文庫 ヤ 3-2)
山口昌男コレクション (ちくま学芸文庫 ヤ 3-2) / 感想・レビュー
HANA
山口昌男の著作から、そのエッセンスを抽出した一冊。前半は人類学個々の事例ではなく、人類学それ自体と社会や世界との関わり合いを問題にしたものが多かった。そのせいか戦争問題や植民地問題を取り扱ったものが多く、今から見ると隔世の感がある。本多勝一批判については全くの同感。私、安全地帯から石投げているような人間が一番嫌いなんですよね。後半は社会における身体論や王権といった人類学の具体的なものが論じられていて、個人的にはこちらの方が面白い。天皇制を日本社会の構造と関連付けて論じたものは全編の白眉ではないかと思った。
2013/08/29
Akito Yoshiue
読みごたえのある論考ばかりで読むのに時間がかかったが、それだけの価値のある文章が多かった。
2013/10/07
ジャスミン
670ページほどある本なのだが、解説も年表も読んだ。 本多勝一批判、のらくろの最解釈、天皇制の神話についてフランス語で書かれた文の日本語訳など読みどころいっぱいであった。
2013/07/06
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